都内某所の繁華街の片隅にあるにあるショウパブ・マグナハウス。 今宵上演されるステージショウの内容は――。
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兎の被り物をした司会者がステージの袖から現れる。 今日の服装は飾りのない白い長衣に、耳の上にはリング状の飾り物が浮いている。 いわゆる天使の輪だ。背中にはニワトリサイズの白い翼がついている。
「ご来店の皆様、お待たせ致しました。ただいまより、今宵のショウを開演致します」
ウサギの宣言と同時にステージライトが点灯し、客席側の照明が絞られる。 期待と興奮に満ちた視線がステージに注がれた。
最初にあらわれたのは、一匹の小悪魔だった。
黒いレザーのビスチェに一体型サスペンダーのガーター。 編み上げのハイヒールブーツに肘上までのグローブ。 背中に小さなコウモリの翼と頭には牡山羊の角。 股間は剥き出しで、臀部から垂れ下がる矢印型の尻尾とペニスが見える。
衣装はすべて黒。 オープンバストのビスチェは下から乳房を支えるだけで、硬くしこった乳首は剥き出しだ。 同様に、勃起したペニスと尻尾型プラグを埋め込まれたアヌスも隠すことなくさらけ出されている。 まさに淫靡そのものといった格好だ。
コスプレ小悪魔は右手に大型犬用の太い引き綱を握っていた。 小悪魔が歩みを進めるのに合わせて、引き綱の先に繋がれた者が姿を表す。
天使だった。
金色の髪に明るいブルーの瞳。背中には白い白鳥の翼を背負っている。 彫りの深い目鼻立ちと日本人とは明らかに違う白い肌の色が、コスチュームによく合っていた。
その身にまとうのは、飾り気のない白い薄手のローブだ。 ただし、そのローブはぼろぼろに引き裂かれている。 すでにローブというよりは、襤褸布がまとわりついているといったほうがいいかもしれない。 引き裂かれた布地の間から、豊満な乳房の先端の淡いピンクの乳首と、おびえたように縮こまり垂れ下がるペニスが見え隠れしていた。
天使は拘束されていた。 両腕は背後で縛り上げられ、口にはギャグを噛まされている。 首には太い首輪がはめられ、そこにつながる引き綱を小悪魔に握られていた。
天使の後ろに続いて、もう一人の小悪魔が現れる。
引き綱を握る小悪魔と見た目はほとんど同じで、顔立ちも区別がつかない。 服装もまったく同じだ。 唯一違うのが角の形で、こちらは牡羊の角をつけている。 こちらは右手に短い乗馬鞭を持ち、天使の背中や臀部をつついている。
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二匹の小悪魔は双子の姉妹(?)ホステスの朝霞マキとミキ。 フロアに出るときもステージに上がるときもいつも二人一緒で、それが彼女たちのアピールポイントだ。 S気質の彼女たちは、ショーでは責め役専門である。
天使のコスプレをしているのはロシア系ハーフのオルガ若林。 彼女は普段はフロア専門で滅多にステージには上がらない。 それだけに、たまにショーに出る時には彼女のファンが店に詰め掛ける。 恥ずかしがり屋でいつまでも初々しさを失わない彼女には、多くの固定ファンがついているのだ。
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ステージの中央部には、SMショウ用の固定台が用意されていた。 ゴールポスト型の台枠に手枷・足枷が取り付けられ、犠牲者をX字型に固定するものだ。 クロム鍍金のポールとバーが、冷たい銀色の反射光を放っていた。
天使を拘束台の前に引き立てると、二匹の小悪魔は手際よく天使を拘束した。 両手両足をしっかり固定され、天使の磔が完成する。 いまだにボールギャグを銜えさせられたままの天使が、身をよじりながら呻き声を上げた。
「あははっ、完成っ! 気分はどうかな、オルガちゃん?」
「これからみんなにオルガちゃんの可愛いところたっぷり見てもらうよ。嬉しいよねっ?」
天使は涙をこぼしながら首を横に振った。 ギャグを銜えた口からも抗議のうめき声があがる。
「んー、んんーっ!」
「やだぁ、そんなに喜んでくれなくてもいいのよ!」
「私たちがたっぷり可愛がってあげるね!」
小悪魔たちは天使の抗議など一顧だにしない。 それどころか、意図的に曲解して天使を言葉でなぶる。
「まずはこの、邪魔な襤褸布をポイしちゃいましょうね!」
「うんうん、オルガちゃんの綺麗な体がよく見えないもんね!」
「んーっ!」
小悪魔たちが、天使の体をかろうじて隠す布切れを引き裂いてゆく。
最初に太ももから下の部分がすべてちぎりとられた。 真っ白な太ももがあらわになる。ペニスはぎりぎりで隠れる長さだ。
「うわあ、綺麗な脚ー!」
「すべすべ、つるつるだねー!」
二匹の小悪魔が左右から太ももを撫で回す。 頬ずりし、口づけする。 強力な吸引にキスマークがつく。 しみひとつ無かった白磁の肌の上に、無数の赤い斑点が刻まれた。
「じゃあ今度はこっちね!」
今度はローブの胸元が引き裂かれる。 Fカップの乳房と、鮮やかなピンクの乳首があらわになった。
「うわ、おっきい!」
「綺麗な乳首〜!」
小悪魔たちは、遠慮会釈なくその豊満な胸をむさぼった。 乳房をもみしだき、乳首を吸い上げ、時にやわらかく甘噛みする。
「んっ、んーっ!」
天使は必死の抵抗を試みるが、四肢を固定されていては逃げることも出来ない。 汗で光る体がのたうち、飛び散った汗が照明に照らされてきらめいた。
「んっ、んん、んんっ」
やがて、天使の声に違う色が混ざり始める。 体もじたばたと暴れていたのがおさまり、胸への責めに合わせて艶かしくくねるような動きになっている。 両目を閉じて天を仰ぐ顔は、上気してピンクに染まっている。
「あれー、オルガちゃんどうしたのかなあ?」
「逃げようとしないのかなあ?」
小悪魔たちが天使に声をかける。 はっと我に返った天使の頬が真っ赤に紅潮した。
「気持ちよくなっちゃったのかなあ?」
「確かめてみようかあ?」
「そうだねー」
言うや否や、二人はローブのすそをめくり上げた。
「! んーっ!」
天使の抗議もむなしく、すっかり硬くなっていたペニスが衆目に晒された。 日本人の平均をふた回りは上回るペニスが、先端から蜜をこぼしながら天を仰いでいる。
開演以来静まり返っていた客席から感嘆の声が上がる。 清楚な美貌と恥ずかしがりの性格に似合わないこの巨根が、彼女の人気のもうひとつの理由だった。
「わー、ご立派!」
「カチカチだー!」
小悪魔たちは、今度はそのペニスをもてあそび始めた。
二人の両手がペニスをつかみ露に濡れた竿部分をこする。 二つの舌が左右から同時に亀頭をなめあげる。 同時に、空いた手が太ももをまさぐり、尻たぶをこねる。
二人がかりの責めに、天使が再びあえぎ声を上げ始めた。 腰がいやらしくくねり、汗が流れる。
「んっ、んっ、んっ……」
「おちんちんがぴくぴくしてるよー?」
「オルガちゃん出したいの〜?」
「あはは、でも出させてあげなーい」
「ん、んんっ、んー……」
「あはは、何言ってるのかわからないよ?」
「じゃあお口だけ自由にしてあげよっか」
口にかまされたバーギャグがはずされ、天使がぜいぜいと荒い息をついた。
「ほーら、何か言って?」
「……お、お願い、デス、射精、させテ……」
「うわー、えっちー!」
「天使のくせにー!」
小悪魔たちの言葉責めに、天使の頬がこれ以上ないくらい赤く染まる。 しかし、二人がかりで責められ続けた体は我慢の限界らしい。
「お、おねがい、いかせテ……」
普段は清楚な雰囲気のオルガが顔を真っ赤にしながら射精をねだる姿に、 フロアから興奮を抑えきれないどよめきが上がった。 特に彼女のファンの客たちは目を皿のようにしてステージに注目している。 突き刺さる無数の視線がオルガの羞恥をさらにあおる。
「うふふ、まだ駄ぁ目!」
「えっちな天使さんにはお仕置き!」
ステージの袖側、客席から見て左側に立っていた小悪魔が指をはじくと、バニーボーイが銀のトレイを持ってきた。 トレイにはローションのボトルと、小皿に乗った剥きゆで卵が乗っている。 卵はこの手のショウで普通に使われる鶉のものではなく、鶏卵のゆで卵である。
「ほーら、卵だよー」
「オルガちゃんにママになってもらいましょうねえ」
「! やっ、イヤアッ、そんなのやめテ!」
拘束台が180度回転させられフロアに天使の背中側が向けられた。 残っていたローブの残骸が剥ぎ取られ、翼と金髪の下の尻が観客の目にさらされる。
「オルガちゃんのお尻柔らかーい!」
「こっちの穴のほうはどうかなー?」
小悪魔たちが、天使のアヌスを陵辱する。 ローションをまぶした指を突っ込み、入り口を広げ、中を探る。 前立腺が内側からつつきまわされ、そのたびに天使のペニスがビクンと跳ねた。
「中も柔らかいねー」
「入り口も柔らかいよー」
「それじゃー、行ってみよう!」
小悪魔の片方がゆで卵にローションをまぶす。 もう片方は天使の尻たぶに両手をかけ、思い切り開いてアヌスを剥き出しにさせた。
「じゃあ入れるよー」
卵の先端がアヌスに押し当てられた。 一寸刻みにゆっくりと、しかし確実に押し込まれてゆく。
「あっ、くっ、いや、大キイ……」
「ほら力抜いてー」
「卵が割れちゃったらまた拷問しちゃうよー」
「んっ、くうっ」
半分を通り過ぎたところで、卵は引き込まれるようにアヌスに吸い込まれた。 卵を丸一個飲み込んだアヌスは、何事も無かったかのように清楚なたたずまいを取り戻している。
「ああっ、いや、お尻、苦しいっ、デス……!」
「あはは、苦しいだけ?」
「うふふ、前立腺が圧迫されて、気持ちいいんじゃない?」
拘束台が再び回転させられ客席に天使のペニスがさらされる。 先ほどからまったく萎えていないペニスは、切なげに震えていた。
「さー、今度は赤ちゃん産んでみようか!」
「壊さないで産み落とせたら射精させてあげるよ!」
腕の拘束はそのままに、両足の拘束が外される。 左右から両膝の下に腕が差し入れられ、客席に向かって両足が大きく広げられた。 背中と腰の下にも腕が回され、天使は股間をさらけ出した形で宙吊りにされてしまう。
「ほら、はやく!」
「みんなが期待して見てるよ!」
「イヤ、見ないで、見ないデ!」
天使は顔をそむけるが、宙吊りで両足もしっかり抱え込まれた姿勢では逃げようは無い。
「はーやーくー」
「産まないと、いつまでたってもこのままだよー?」
「うう……」
諦めて、卵を産み落とすことにしたらしい。下腹部に力が入るのが外からもわかる。 フロア中の視線が、天使のアヌスに集中した。
「んっ……」
アヌスが拡がり、白い卵が顔を覗かせる。
「んんっ、くうっ……」
アヌスがさらに押し広げられ、卵が三分の一程度押し出されてきた。 押し込む時と反対に内側から押し広げられたアヌスは、苦しげにヒクヒクと震えている。
「あっ、あっ――アンッ!」
天使の下腹から力が抜け、卵は再びその胎内に引っ込んでしまう。 呑み込まれるはずみに前立腺が圧迫され、ペニスが大きく跳ね上がった。
「あれー、おしかったねえ」
「もしかして、産みたくないのかなあ?」
「卵が気持ちよくなっちゃったとか?」
「じゃあこのまま貞操帯でもつけてあげよっか?」
「ヤッ、やめて、いま、産むかラッ!」
下腹に再び力が入り、卵が再び顔を覗かせる。 ほぼ半分まで産み落とされたところで、動きがいったん止まる。
「ほらほら、もうちょっとだよ!」
「がんばれがんばれー」
「んっ、ああっ、アウッ!」
ここで力を抜いては先ほどの二の舞である。必死に力を入れ卵を押し出す。 半分を通り過ぎた卵が、『ポン』という音を立てそうな勢いで押し出された。 左膝を抱えていた小悪魔が左の手のひらでそれを受け止める。
産み落としたと同時に、天使のペニスが精液を吐き出した。 大きく飛んだ精液は乳房の谷間を超え、一部が顔にまでかかる。 卵が動くたびに圧迫された前立腺の刺激が、とうとう限界を超えたらしい。
「あれえ、セルフ顔射?」
「すごく飛んだねえ」
「卵産むのが、そんなに気持ちよかったんだ?」
「ち、違う、そんなんじゃ無いデス……!」
小悪魔たちは天使の台詞を無視すると、今産み落とされたばかりの卵を差し上げた。
「うふふ、さてここに、オルガちゃんの産んだ卵がありまーす」
「天使のおなかであっためられた卵でーす」
「天使の赤ちゃんはどんな味かなー?」
「早速試食してみましょう!」
「! ニェット! 私の赤ちゃん、食べないデ!」
「駄〜目♪」
「さて、それでは」
「「いただきま〜す♪」」
向かって右の小悪魔が口に卵をくわえ、もう一匹に向かって顔を差し出す。 もう一匹もその卵をくわえる形で、卵をはさんで口付けをかわす。
――がぶり、もぐもぐ
卵があっさり噛み砕かれ、二匹の口内で咀嚼される。
「!」
――もぐもぐ、ごっくん
「ううーん、とってもテイスティ!」
「ごちそうさまでした!」
「う、ううっ、私の赤チャン……」
「あはは、泣かなくてもいいよ!」
「また産ませてあげるから!」
「また産むところみんなに見てもらおうね!」
「今度は2〜3個産んでみる?」
「いっぱい産んで、お客さんにも食べてもらおうか?」
「あはっ、それいいね!」
「やっ、いやあ、もう許シテ!」
「駄〜目♪」
「悪魔の虜になった天使は、永遠にオモチャなの!」
「それではみなさま」
「「次回をおたのしみに〜!」」
小悪魔たちが客席に向かって投げた台詞を合図にステージの照明が落ちた。 入れ替わりに再び現れた司会者兎が、客席に向かって挨拶する。
「ご来店の皆様、本日も当店のショウをご鑑賞いただき有難う御座いました。 なお、若林の次回登板は来月第二週水曜日の予定で御座います。 どうぞご期待下さい」
しゃべり終わった兎が頭を下げると客席から拍手が起こった。
―了―
*** Back stage *** .()_(). (・x・) 「皆さん、お疲れ様でした」 A A ∧ ∧ 川^ー^) 川^∀^) 「「おつかれさまー」」 ⊂二⊃ ノル;-_-ル 「つ、疲れたデス〜」 A A 川^ー^) 「そんな事言ってえ」 ∧ ∧ 川^∀^) 「気持ち良かったくせにー」 ⊂二⊃ ノル*-_-ル 「……それとこれとハ、別問題なのデス」