「・・・・う・・・ううん」

勇者ソロは疲れからか動く事が出来ないでいる。
その隣で愛おしむかの様に髪を撫でている男がいた。勇者の故郷を奪い敵として狙われていた・・・そして今は仲間として共に行動を取っている魔皇ピサロである。

「目が醒めたか・・・ソロ」

「う・・ん・・・ピサ・・・ロ・・・おはよ」

そう言うとピサロに抱きついて来た
急な展開に驚いたがそのまま受け入れた。

「どうした・・・お前から誘ってくるとは・・・」

「別に誘っている訳じゃないけど・・・でも・・・今は『特別』だから・・・」

「『特別』とは?」

「・・・・・・・・知っているくせに・・・」

(焦らしているのか?でもまたそこがいい・・・)
そんな事を思いながらソロを強く抱きしめた。

「・・・・・・・っ・・・・・・痛い―――――」

「なら『特別』の意味を聴かせても買おうか?」

「・・・・・・・・・・・・もう」

頬を赤く染めながらピサロの胸の中で

「『特別』・・・・・・それは・・・夜の・・・お礼だよ」

そう呟きながら軽くピサロの頬に軽く唇を触れた。

「それだけか?」

「ゴメン・・・これ以上は・・・・・・ちょっと・・・恥ずかしい・・・・・・」

顔を真っ赤にしながら布団の中へ潜っていった。
ピサロは満足した様でしていないモヤモヤとした状態で

「もし今度するならこうするんだな」

布団の中へ潜っていたソロを引きずり出しここぞとばかりに唇を重ねた

「・・・・・・・・・っんん・・・」

始めはイキナリの事で抵抗していたが徐々に受け入れていく・・・

「・・・・・・珍しいな・・・お前が抵抗しないとは」

「・・・ぅん・・・だからお礼・・・」

(???)
ピサロはいまいち状況が飲み込めないままでいたが

「・・・・その・・・・・・・夜は・・・気持ち・・・・・良かった・・・・・から・・・・」

恥かしそうにソロが言うのを見てピサロは
(ああ・・・なるほどな・・・)
と納得した・・・が納得出来ない事が1つあった

「なら今までのはそうでも無かったという事か?」

迫る口調で言い寄るピサロ。

「あっ・・・そうじゃなくて・・・・・えっと・・・・・・その・・・」

明らかに動揺しているソロにピサロはさらに怒りを見せて

「なら・・・もう一度試してみるか?」

「まっ・・・待って・・・・・・そう言う事じゃなくて・・・っっっ・・・」

いつも以上に激しい愛撫が始まった。

「あっ・・・ま・・・て・・・・・・・ちが・・・・・・・」

時々考えがまとまらなくなる位の感覚が体中を突き抜ける・・・

「何がどう違う!!」

激しい口調で攻めているピサロ

「だ…だから・・・今までのがイヤじゃなくて・・・その・・・ゴメン・・・上手く言えない・・・」

ソロの瞳に涙が流れ出しているのを見て

「・・・泣くな・・・別にお前を責めている訳では・・・・・・・・・すまなかった」

その言葉を聴くとホッとしたのか

「あの・・・・・・・・」

「・・・・どうした?」

ピサロの胸の中で半分泣きながら

「も・・・一回・・・して・・・・・・・・・・・」

ソロが恥かしそうに上目使いで訴えてきた。

「どういう事だ・・・ソロ・・・」

ピサロは意地悪しながら聴いて見た

「あっ・・・イヤなら別に・・・・・・」

「いつイヤだと言った・・・ったくお前と言うヤツは・・・」

「―――――ゴメン」

「謝るな・・・お前が望むなら私は何回でも構わない・・・」

「・・・うん・・・ありがと・・・・・・」

嬉しくなったのかソロはいつもより強めに抱きしめて来た・・・
ピサロはそんな彼を優しく包み込む様にそして手放さない様に

「後悔するなよ・・・」

「―――――――しないよ」

そう言って二人は再び口付けを交わし折り重なる様に情事を始めた――――――





「なぁ・・・クリフト・・・今なら殺しても良いかな?」

寝ているピサロを見下げているソロが恐ろしい口調で言った。

「駄目ですよ・・・感情に流されての行動は後で後悔してしまいます」

「でもな〜見ていたら何かこう寒気が・・・・・・」

その時

「・・・・・・・フッ・・・ソロ・・・・・・」

ピサロが寝言を言いながら布団を撫で回している状況を見て思わず背筋が
ゾクゾクッッと来て思わずピサロから目を逸らした。

「今は感情に流されてイイからこいつの「夢」を終わらせたい!!」

本心から出たその言葉にクリフトは戸惑ったが

「今ピサロさんが見ている「夢」は起さない限り終わらないと思いますが・・・」

「大体なんでこんな変な「夢」を・・・しかも「初夢」だし!!」

悔しいとも哀しいともいえぬ表情で叫んでいるソロを見てクリフトは

「「初夢」だと何で悪いのですか?」

「決まっているじゃないか!!「初夢」は「正夢」になるって言うから・・・・」

力説しているソロを見て

「安心して下さい。「初夢」が「正夢」になるのは迷信ですから」

その言葉を聴いて

「ホッ・・・ホントなのか・・・嘘じゃないよな?」

と涙を流しながら喜こんでいる。
コクッと頷いた後にその状況を見て少し悪戯したくなったのか

「それにしても何でピサロさんの「夢」の内容がソロさんには分かるのでしょうか?」

と言って来た。
・・・・・・イキナリの事にソロは唖然としたが

「そっ・・・それは・・・こ・・・こいつの顔を見れば分かるだろ!!」

「顔を見ただけで「夢」が分かる事はありませんよ・・・お2人はそれだけ強い絆で結ばれているのですね〜」

クスクスと軽く笑いながら言っているクリフトを見て

「ち・・・ちが・・・違う!!そんなの絶対に違うからな!!」

顔を赤面しながら

「クリフト!!もういいから備品の整理でもしてろ!!」

混乱しているみたいで普段トルネコが管理&整理をしているので今更しても意味がないのだが

「ハイハイ・・・分かりました」

と言いながらクリフトは部屋を出た。



「・・・ったく・・・」

ようやく落ち着いたのかベットで寝ているピサロに目をやった。

(さて・・・どうしたものか?)
ピサロの「夢」を終わらせる方法をいろいろ考えた。
普通に起せば済む事なのだが『どうすれば機嫌が良いまま起せるのか?』その方法がなかなか何も思い浮かばず悩んでいると唐突にフッと自分は覚醒呪文「ザメハ」を使えていた事を思い出した。

(そうだ!!そうだよ!!忘れていた〜早速使おう!!)
そう思い呪文を唱え様とした時・・・・・・急に嫌な予感が過ぎり呪文を使うのを止めた

(何で止めてんだろう?)
よくよく考えていくと今ピサロが見ている「夢」を終わらせてしまうときっと憤怒する・・・そしてきっと
(夢の続きだ!!)
と言い絶対に襲ってくる・・・それを考えるとだんだん青ざめて来た。

(機嫌が良いまま起せるはずがない!!)
きっと危険を察知し精神が止めてくれたのだろう・・・そう思いながら目覚めさせる事を断念して
ピサロを見た。

まだ続いているらしく顔が半分笑っていた。
哀しくなりながらもクリフトの言っていた

『「安心して下さい。「初夢」が「正夢」になるのは迷信ですから」』

と言う言葉を信じる事しか今の自分には出来なかった。



―――――――――「初夢」が「正夢」にならない事を信じて勇者は部屋を後にした。









―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
管理人からの一言。

DQ初小説〜しかも裏〜しかもピサ勇〜しかも訳分からん〜
上手く表現出来ない〜P様が変な人(いや魔皇)になっているしクリフトが小悪魔になっているし
ソロは2人に弄ばれている感が・・・アウアウ・・・情けない。

勇者の名前は小説版の「ユーリル」と公式版「ソロ」そして管理人オリジナルの「カムリ」と名前が
ありましたが「カムリ」は「アルス・マグナ」の主人公と同じ(てかゲームでは主人公の名前は全て
「カムリ」にしているので・・・)なので没。
小説を書いていて前半は「ユーリル」だけど後半は「ソロ」っぽい感じになったので
個人的に後半の勇者の方が何となく良かったので「ソロ」にしました。

それにしてもソロが叫んでいるにも関わらずよく眠っていたな〜P様〜流石魔皇(関係ないよ)





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