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蟲の報せ

 

作者: 547
Summary: ギンコ×淡幽

 

蟲は眠らずとも虫すら眠る闇の夜…狩房文庫の奥の奥、
ほの暗い灯り、ギンコの唇をついばむ淡幽の姿がぼうっと浮かぶ。
ギンコが淡幽の重みに身を任せ影が一つになる。傍らには、無数に波打つ筆の海。
蜜も滴る様な格好のまま、淡幽は小鳥の様にずっとギンコの唇をついばんでいた。
このままで、一体どの位経ったのだろう…唇が離れたのを見計らって尋ねた。
「なあ…、いつまでこうしてる気だ?」
「…自分でも分からない…でも…」
「でも?」
「どうしようもなく¨これ¨は病み付きになるな…」
そう言うとまたギンコの唇を、ついばむ様に、唇で喰んだり、唇同士の柔らかさを確かめながら…
初めて体験する唇の感触、浮遊するような感覚に取り付かれたまま淡幽は無心に唇をついばんでいた。
「…柔らかいな、お前のは」
「………他の蟲師とって事か?」
「、馬鹿言え、こんな事、他の蟲師なんぞに…」

そう言うとまた淡幽はその先を言おうとしたギンコの唇を塞いだ。
ギンコもまた上から降ってくる淡幽の柔らかい唇の雨と感触を悪くは思っておらず、むしろ愉しんでいた。

続く?
妄想ネタついでにあげ。

 

 

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