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枕小路

 

作者: 虫虫虫師
Summary: ギンコ×シキ(オリキャラ)

 

「蟲師?」
「ギンコってんだ、予知夢をみるそうだね…巷で評判だよ、でも、その夢 ちょっと問題があるんじゃないかとおもってね…」
「…どういう事?」
「――おそらく蟲が絡んでる…夢の中に棲む蟲だ。そいつが予知夢をみさせるんだよ…そしてどんどん増殖する、この薬で数を調整した方がいい…」
男はそういうと薬を少女に手渡し、1年後にまたくるといって去っていった。

少女の名はシキ。この村で神所に仕える巫女として祀り事をとりしきる父親と一緒に暮らしていた。
シキはまだ1Xになったばかりだったが、水源を見つけたり山崩れや津波を予知したりし、予知夢のおかげで"神託を授かる神の子"として村では現人神(あらひとがみ)扱いされるほど敬われていた。

年の割りにあどけなさが残るが長く美しい髪に相応しいすっきりした顔立ちはその能力とあいまって、神秘的な様相を纏った美少女として山向こうまで評判が通っていた。
巫女という地位、人々からの尊敬、万人の目を惹くその美しい容姿。
幸せな毎日が続いていた。
しかし、予知夢がじき十の内四、五回になるとさすがにその能力に不安を覚え、蟲師の勧めに従い薬を飲むようになった。


ある日ワラビ採りに山へ分け入っていると、狩りをしていた隣村の青年達に出くわした。
「あんた、シキってんだろ?こないだの津波とか、予言を授かるとかっていう。」
「…そうよ。」
「な、オレにもいい夢を見てくれよ。」
「さぁ…それは、ちょっと…」
「無理言うなよ夢だもんなァ、ハハッハ」

「ふーん……」
中央にいた男は他の男達が喋っている間ずっとシキの姿を上から下まで舐め回す様に見つめ、検分する様に顔をジロジロと眺めながら言った。

「…じゃあオレには、いい夢を見させてくれ。」
「え?」

男はサッとシキの左腕を掴み上げたと思うと、後ろへ回り込んで細い腰に手を廻してきた。

 

 

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