恋愛ロジック〜エイトの後悔〜










もう何回目になったかしれない。
いい加減もうこのパターンには飽き飽きなんだけど…。

「ようエイト!遅いぞ〜っ」

遅いも何も、いつ約束したかも記憶がないんだけど。
相変わらず三人は俺の部屋で待ち構えていた訳だ。
いい加減溜め息の回数だって増えるってぇの。

「…今度は何」
「まぁオマエは何も言わず此処に座れ」

ククールに促されるまま指差された椅子に腰をかける。
と同時にヤンガスとゼシカがテーブルの上に色んな種類の酒とお菓子を置いていく。

「その中から好きなの取れよ。まずは乾杯しようぜ♪」

何かよく解らないけどようは飲み会って訳ね。
とりあえず適当に目の前にあった酒の缶を取る。
ククールの音頭にかったるく従いながら疲れた身体に酒を流し込むと―――。

「ほんじゃサクッと“祝☆エイト童貞卒業記念報告会”を始めるかっ!」
「ぶーーーーっ!!!!!」

ククールの言葉に飲んでいた酒をお約束の如く吐き出した。
なっ?!何だその訳の解らない会はっ!
…冷静に周りを見渡すと、何だかみんなニヤニヤしてるぞ…。

「兄貴もやっと大人になったでがすもんね。アッシは本当に嬉しいでがす!」
「そうよね~!今までどんだけうち等がヤキモキした事か」
「報告するのが義務ってモンだろ」

―――ただ単に話を聞きたいだけじゃないのだろうか…。
出来たらこんな会なんかこっ恥ずかしくて絶対避けて通りたい!
そう思ってみても此方の気持ちなんか全然考えてる風などなく…。

「ヤンガス、そっちのお菓子取って」
「ワインって買ってあったっけ?」
「ククールが飲むと思って買っておいたでがす。日陰に置いといたでがすよ」

あぁ…見事な無視っぷりだよな…。
しかしこんな大量の酒とお菓子何処から買ってきたんだ。

「これ何処から買って来た訳?」

俺の問いにお菓子を頬張ったままとか、ワイングラスに口を付けたまま凝視された。
一瞬何事かと思ったが、ククールがなにやら一枚の紙切れを俺に渡した。

「何コレ…」

見れば其処には、“領収書 トロデーン国近衛隊長エイト様 3000ゴールド 
但し飲食代として”と書かれていた。

「何って見て解るだろ?」
「兄貴宛の領収書でがす」
「大変だったのよ~?エイトが持ってるだろう3000ゴールドに間に合うように買ったんだから」

…要はこの間の賭けで貰った金で払えって事ね…。
一体何の罰ゲームだよ…っ!!!




ミーティアとの馴れ初めまで聞かれ、はたまた飲食代まで持つ派目になったエイトだった。















恋愛ロジック続編第三弾、相変わらずのギャグ
このパーティって、管理人からするとこんなイメージです(笑)
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