Glamourous dinner
「今夜は泊まってくのけ。分かっただ。悟飯を頼んだだぞ、おっ父」
チチは電話を切った。窓の外を見る。
さんさんと輝いていた真昼の主役も山の向こうに隠れてしまって、
パオズ山にもそろそろ夜が訪れようとしていた。
悟空さももうすぐ帰ってくるだな、と一瞬考え、やめた。
珍しく今日は悟空が家にいる。
といっても、日課である修行をサボれるほど彼の体は平穏を望んではいない。
髪を金色に逆立て、スーパーサイヤ人の状態を少しでも長く保つための訓練をしていた。朝からずっとだ。
居間のTVはついたまま。目を閉じて瞑想している。
スーパーサイヤ人になると軽い興奮状態に陥るため、神経は敏感になり、じっとしている事すら難しい。
はじめのうちはTVがついているだけで気が散ったが、今では平静な気分でいられるようになった。修行のたまものである。
そんなことを考えていると、突然TVのスイッチが切れた。目を開ける。
「んもう、見てないなら消してけれよ」
久しぶりに光を感じた悟空の目は、チチの姿を鮮明に映し出した。
チチは悟空の返事を待たず、そのままキッチンへ向かう。
「今日の晩御飯は何にするべ〜」
エプロンを身にまといながらチチは鼻歌交じりに呟いた。
再び瞑想を始めた悟空の姿をチラと見る。文句のひとつを言えど、家に居てくれる事は嬉しかった。
冗談を言ってしまうくらいに今は気分が良い。
「おらを食べて・・・なんてな」
もちろんチチは聞かれない程度の小さな声で言ったつもりだった。
しかし、今の悟空は感覚がいつもの数倍研ぎ澄まされている状態である。
しっかりとその耳はキャッチしていた。
(なんだよ…そんな事言われたらその気になっちまうじゃねぇか…)
チチの後姿を見つめながら頬を掻く。
その気がないくせに無意識に此方を誘うのだから性質が悪い。
ただでさえ超サイヤ人状態でいつもより神経が落ち着かないのに、こうなってしまっては頭の中は既にチチの事しかない。
(絶対食う…)
最早悟空の中で、それは冗談でも何でもなく本気だった。
ゆっくりと、気付かれないようにチチを追い掛けるように、キッチンへと足を向ける。
鼻歌まじりに今日の夕食の食材を吟味している無防備なチチに、迷わず手を伸ばした。
「きゃっ?!な、何…悟空さ?」
チチは驚きのまま声をあげた。しっかり自分を包み込むように回された腕は間違いなく悟空のもの。
大人しくリビングに居ると思っていたから、突然の行動の意味を計りかねた。
「どうしただ?おらこれから晩ご飯作らなきゃ…」
「その前にチチを食う」
はっきとりと耳元で告げられた言葉に、チチは一瞬何事か解らなかった。
しかし、どうやら悟空は本気らしく、ぐいぐいと身体を押し付け、回した腕に力をこめる。
「な、なしてそんな急に…」
「チチが言ったんだろ?『おらを食べて』って」
あんな小さく呟いた冗談を悟空は聞き逃さなかったというのか。
だが、チチには呆れる暇すらなかった。
間髪居れず、悟空は衣服の隙間から胸元をまさぐり出す。
「ちょっ、悟空さ・・!」
手を上げたところで当然掴まれ、そのまま壁際へと押しやられた。文字通りチチは身動きが取れなくなった。
「大人しくしろよ?」
そう耳元で囁かれたが最後、チチは抵抗の無意味を思い知った。
耳たぶに熱い吐息が感じられたかと思うと舌が這い、くちゅりとした水音がダイレクトに届く。
「ん…っ!」
思わず甘い響きの声がチチから上がった。
それに気をよくしたのか、悟空は攻めの手を休める事無く、耳に舌を這わせながら片手でチチの手を拘束し直した。
片手と言えど悟空の力は強く、そう簡単に逃れられるものではない。
細いチチの手首は容易に押さえつけられ、抵抗の術を奪われてしまう。
「やっ…悟空さぁ…」
ぞくりとした感覚が項から背中にかけ走り、声を張り上げる事すら出来ない。
震える身体を必死に奮い立たせながら刺激に耐えていたが、途端強い刺激がチチを襲った。
「あぁ…っ!」
悟空の空いている片手が胸元に延びたのだ。
弾力を確かめるよう揉みしだかれ、柔かい乳房はその形を変える。
「やっ!駄目、だべ…」
「駄目じゃねぇだろ?その証拠に…」
いつしか硬く主張し、服の上からでも解る程になっていた突起を容赦なく摘まれた。
くりっと捻りを加えられ、服との摩擦も相まり、びりっとした快感がチチの体に走った。
「あぁん!」
「ほぅら、気持ちいいんだろ?」
煽るように耳元で囁かれ、チチは羞恥心で一杯になってしまった。
「そったらこと・・・」
頬を真っ赤に染め、それでも強がるチチを見ると、思わずペースを乱してしまう。
胸に当てていた左手を一旦離し、そのままチチの顎を掴む。顔を回り込ませて、熟れた唇に噛み付くようなキスをした。
舌を絡ませ、口腔内を掻き混ぜる。
そうしているうちに、顎を掴んでいた腕はまた下っていき、いつの間に解けかけていたチャイナ服の止め具を完全に外した。
「ん・・ふっ・・・」
チチが苦しそうな声を上げたので顔を離し、ついでに服も脱がせてしまう。
露になった白い肌にゴクリと喉を鳴らし、首筋に舌を這わせた。軽く吸うと、赤い花びらが散る。
「やっ」
肩を竦めたチチの腕を再び絡め取り、空いた片手は滑らかな肌を滑らせながら秘部へと下っていった。
ショーツの上から押し付けるよう溝に沿って滑らせる。
「ん…っ!」
チチの足に力が入り、それ以上の侵入を拒むようだった。
「チチ、力抜けよ。気持ちよくなりてぇだろ?」
キッチンで身体を弄られるなんて嫌な筈なのに、何故か悟空の一言や指に支配され拒む事が出来ない。
ゆっくりと力を抜くと、待っていたとばかりに悟空の指が中心部目掛けて滑り込んでいった。
「やっぱりな…濡れてる」
ぐっと強く指を押し付け囁く。恥ずかしくて逃れたいのに身体は言う事を聞いてくれない。
指に感じるは湿った感触。弄くるように擦られ、チチの身体がぴくんと跳ねた。
すっと指が離れたかと思うと下腹部に添えられ、一気にショーツの中に挿し入れられた。
「あぁ…っ!」
びくんっ、と顔と背中を仰け反らせ、高い甘い声をあげる。
悟空の口角は、まるで何かを企んでいるように上がった。
「ぐちょぐちょじゃねぇか…」
言うや肉襞に隠された蜜を掬い取り、少しだけ上部に位置する小さな花芯に擦り付けた。
「ひぁんっ!」
初めは撫ぜるよう、徐々に擦りつけつつくよう刺激する。次第にチチの身体は震えはじめた。
「あっ、あぁ、あん…っ!やぁ…っん」
ある程度攻め立てた後再び下方向に指を滑らすと、ぬるりとする場所を弄る。
狙いを定め、二本の指を一気に挿し入れた。
「あぁっ!」
「いい声で啼くな…もっと声出せよ」
指に絡みつく何かを引きつれ、膣壁を擦るよう刺激し暴れまくる。
奥の方からとろりと蜜がどんどん溢れ、それは留まる事を知らない。
くちゅ、くちゅり…チチの嬌声と悟空の吐息に混じるよう卑猥な水音が響いた。
「あ、あぁ、んぅ…ん、んぁ…っ!」
チチの声の感覚が短くなるのを感じ、指を引き抜く。
一旦身体を離し、悟空は着ていた自分の衣服を全て脱ぎ去り、チチの細い腰を掴んだ。
「あ…駄目ぇ…」
未だ少しだけ残っている理性で呟く。しかしそんな言葉悟空には届かない。
「駄目じゃねぇ」
ぐっと引き寄せ、硬くそそり立った陰茎を擦り付ける。
ぬるりとした感触を味わうようこすり付けると、チチの腰が浮いた。
その隙に一気に突き立て、奥へと侵入させた。熱い波が押し寄せ意識が呑み込まれていく。
「あぁっ!」
崩れ落ちないよう必死に壁に手を付き悟空の攻めに耐えるけれど、
容赦なく身体ごと叩きつけるような行為に、意識は白く色づき、立っているのさえやっとで。
堪えきれず崩れ落ちそうになる身体を悟空が駄目だと言わんばかりにぐいっと引き上げた。
繰り出される衝撃に腹部は今に痙攣しそうで、体ごと持っていかれそうな快感に押し出された涙は頬を伝った。
「もうダメぇぇ!許してけろぉ!」
振り向いたチチの瞳は大粒の涙を蓄えていて、頬は上気して真っ赤だ。
そんな様を見せ付けられて、平気でいられるはずがない。
悟空はギリと口をかみ締める。限界なんてとうに過ぎていた。
「そんな顔されたら、やめられるわけねぇだろ!」
一体今まで何の訓練をしていたのか、悟空は一層息を荒げた。
そして、さっきよりも早いペースで、より奥に突き上げる。
「そんな・・・っ、あ、ああん!!」
反射的にチチの背が弓のように仰け反る。
足がガクガクと震えだし、とても立っていられるような状態ではなかった。
「はっ、は…くっ…い…だろ?」
攻めを強めた事で、よりチチの蜜と柔らかな膣壁が悟空に纏わりつき、快感を増す。
根こそぎ持っていかれるような感覚に、悟空も限界が近かった。
「ひぁっ、あ、あぁ、あぁあん!」
崩れる事すら許されず、悲鳴のような喘ぎ声をあげながら、チチは必死に悟空の攻めに耐える。
奥の壁をこそがれる感覚に、意識が徐々に遠のき、何かがせり上がってくる感覚に襲われた。
びくびくっと震えだした陰部が、さらにきゅっと悟空自身を締め上げる。
悟空は思わず眉を顰めた。
「くっ…チチ…ぃ…」
「あぁっ、駄目っだめぇ…!!悟空…っ」
一際強く攻め立てられ、何かが溢れるような感覚に支配された後、チチの肢体は力を無くした。
それと同時に、悟空もびゅくっと勢いよく全てを内に吐き出し、崩れるチチの身体を支えながら背中に顔を密着させた。
息が整ってきた頃、長らくチチの中に埋めていた自身を抜き出す。
そして、ぐったりと力ないチチの体を抱き上げた。
「チチ」
と呼ばれると、ぼうっとする目で悟空の顔を確認しようとしたが、その前に、ちゅ、と額に口付けを落とされた。
いつもは聞けない言葉が耳元に広がる気がした。
自分は、愛されている。
「悟空さぁ・・・」
チチは自分の感情をこれ以上どう表現していいか分からず、ただただ名前を呼びながら悟空の首にしがみついた。
悟空はチチを体全体で受け止めながら、また胸元に淡い感触を受け取りながら、スタスタと場所を移動した。
「・・・悟空さ?」
悟空は無言のまま、食卓テーブルの前で立ち止まる。
チチを食卓テーブルの上に載せ、そしてニカッと笑って。
「チチィ、食事の後はデザートだよな」
「へ?」
先ほど抱きつかれた時、押しつぶされたチチの胸の突起の刺激ですっかり復活した悟空。チチは嫌な予感がした。
「デザート、食わせてくれるよな?」
再び迫ってくる悟空に、チチは「んだ・・」としか言えなかった。
END.
R子さんと小説&絵を合作しました☆(タイトルはR子さんが考えてくれました♪)
イラストを合作した事はあったのですが、小説は初!
目の前で書かれていく萌え展開にはぁはぁしました(
*´艸`)
(そして萌えてる時に急に自分のターンがやって来て、えぇぇえええ?!Σ(゜ロ゜;)ってなるっていう…苦笑)
どの部分がR子さんで管理人か想像して読むのも楽しいかと思いますv
何よりR子さん、初★裏小説デビュー!!!!
…EPGは全力でEPPの裏デビューを応援しております(笑)
R子さん、いつも楽しい時間をありがとうvvv
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