お題 061. 【記念日】 悟チチ→カカチチ。
※直接的な性表現が多々あります。(主に男性向け)苦手な方はご注意下さい。
夜の帳が降り、人気もなくいっそう闇が深く濃くなった頃。
チチは寝室のベッドに腰を下ろし、気配を敏感に感じ取っていた。
もう間もなく悟空が風呂からあがってくる。
その顔には少しだけ何かを決意したような表情が浮かんでいた。
今日は久しぶりにふたりきり。
結婚記念日でもある今日、息子の悟飯が気を利かせてくれたのだ。
肝心の悟空自身が記念日を忘れているという、相変わらずな事態もあったけれど、
仲良くね、という言葉を残し、悟飯はピッコロと共に神様が居る神殿へと向かったのだった。
珍しくチチが先に風呂へ入り、寝室で悟空を待っている状態。
静かな部屋に、心臓の鼓動が響き渡っているのではないかという錯覚に陥る程、チチの鼓動は早かった。
すぅ、と息をひとつ大きく吸い、ゆっくり吐き出す。
大丈夫、そう自分に言い聞かせ気持ちを落ち着かせる。
そんな緊張しているチチを知ってか知らずか、風呂から上がった悟空が暢気に寝室へと入ってきた。
「はぁ〜いい湯だった〜」
いつもの事だがカラスの行水である。
それも全てチチは計算済みであったが。
タオルで頭をわしわし擦りながら、ベッドに座っているチチに近づいてきた。
「ん?どした?」
「べ、別に…」
ふい、と顔を逸らす。
悟空にしてみたら、何で顔を背けられたのかさっぱり解らない。
取り合えず隣に腰を下ろしてみると、嫌だという意思表示は感じられなかった。
「なんで避けてんだ?」
「さ、避けてなんかいねぇだっ」
言葉とは裏腹に身体はますます悟空から遠ざかるようにそっぽを向く。
こういう所で妙に意地っ張りな性格が出てしまっていた。
悟空はと言えば、後頭部辺りを掻きながら顔は平常そのもの。
頭にかけていたタオルをテーブルの上にそっと置き、チチの肩越しに顎を乗せた。
「なんだよー折角悟飯がふたりきりにしてくれたのに」
「ん、んだども…」
言うや悟空の行動は早かった。
チチの匂いを嗅ぐように首筋に顔を埋め、腕を身体に回す。
忽ち温度が上がっていく。
「んーいい匂いー」
「ごっ悟空さ…んっ」
首筋をぺろりと一舐めされ、身体がぴくりと小さく跳ねた。
抱きしめていた腕が弄るように身体の表面を這い、柔らかな乳房に到達される。
「まっ、待って…っ」
「なんでだ?今日はふたりっきりだろ?遠慮なんかする事ねぇじゃん」
いつもは悟飯が居るからと、あまり思い切り出来ずに居た悟空としては、願ってもないチャンス。
普段の声を押し殺しているチチにも激しく欲情させられるけれど、今日はその甘く高く啼く声を堪能したい。
柔らかな丘陵の天辺にある、弾力のある突起に指を沿わせ腹で擦ってやると、チチの身体はさらにひくついた。
「んんぅ…っ」
このままではまた悟空のペース。
チチは齎される快楽を何とか振り切ろうと、悟空の身体を突っぱねた。
「待ってって言ってるべ!」
まさか拒否されるとは思って居なかった悟空としては、それはショックであった。
折角のふたりっきり、なのにチチの身体に触らせてもらえないなんて、どうしたものか。
「なぁ、駄目なんか?もしかしてアレ…」
「ち、違うだっ!」
真っ赤になりながらも力強く否定するので、どうやら女性特有の事情ではないらしい。
それでは一体?
何が不満で不安なのか、悟空には全く検討も着かなかった。
「なぁチチ…本当に嫌なんか?嫌なんなら…」
「あ、あのなっ?!」
突然声が裏返りそうなぐらい大きな声を出したから、悟空は驚き身体を引かせた。
チチが何かを必死に伝えようとしているのは解るのだが、何分目の前のチチは顔を真っ赤にしたままで何も言ってこない有様。
何かあったのだろうかと勘繰ってみたところで、悟空に思い当たる節などない。
下を向きモジモジしていても始まらない。
此処は勇気を振り絞るしかないのだ。
恥ずかしいとか、もしも…とか、考えている暇はないし、目の前の悟空は明らかに怪訝そうな顔。
そう、女は度胸だと、チチは自分自身に言い聞かせた。
「ご、悟空さ…い、嫌、だったら直ぐ言ってな?」
何が嫌なのか聞き返す暇なく、急に圧し掛かられた。
これから一体何をされるのか解らないまま、気付けば悟空はベッドに横たわり、その上にはチチ。
要はいつもとは逆転の状態である。
「チチ…?」
「お、おらな!いっつも悟空さにばっかりされてるべ?だ、だから…今日は…」
最後の方は小さくて聞き取れなかった。
まるで恥ずかしさを誤魔化すように、チチの唇が悟空の唇を塞いだ。
小さな可愛らしい唇は静かに開かれ、突然の事に呆けたままの悟空の口内に進入する。
くちゅ、くちゅり、と舌と舌が絡み合う音が響く。
そこで初めて、悟空はチチが自分を気持ちよくしようとしてくれている事を悟った。
「は…っ」
名残惜しそうに口を離せば、ふたりの間を繋ぐように糸が引いた。
チチの頬は蒸気したまま、何処か悟空の顔色を伺っているようだった。
悟空が何も言ってこないので肯定と捉えたチチは、パジャマのボタンに手をかけた。
服を脱がした事などなかったからぎこちなく、少しだけ緊張で手が震える。
ゆっくりひとつずつ、ボタンを外していくと、悟空の見事なまでに鍛え上げられた肉体が曝け出された。
筋肉で少し盛り上がった胸、割れた腹筋、どこを見ても武道家として完璧な身体である。
開いた部位を掴み横に開かせ、完全に部屋の明かりの元にする。
いつもはチチが下に居るから、こんな風にじっくりと悟空の身体を見る事などないかもしれない。
いつだって夢中にし、狂わせる身体…。
今日はこの身体を思い切り愛してあげたい。
不慣れな手つきで悟空から上のパジャマを脱がせ、完全に半裸状態にする。
再び跨り、もう一度口付けた。
その隙に、悟空の手がチチの背中側からパジャマ内に進入し弄る。
チチの身体がぴくんと跳ね上がった。
積極的にいかなきゃ、とは思うものの、どちらかと言えばやはり悟空の方がそれは勝っていて。
チチが口内に舌を差し入れると、待ってましたと言わんばかりに絡めとり吸い上げられた。
こんなキスなどある事を知らなかった新婚時代。
そして、好きな人とするこのキスがこんなに気持ちのいいものだと知りもしなかった。
とろけていく思考の片隅でそんな事を考える。
こうして何度となく唇や肌を重ねてきたけれど、
自分の中に眠っている何かを揺り動かされ、高揚する感覚に慣れる事はない。
口を離す為に顔を上げると、悟空の手がチチのパジャマのボタンに触れた。
どうせ身体を重ねるのなら、同じ体温を感じたかった。
すべすべとした、吸い付くように滑らかなチチの肌を直に感じたい。
されるがまま、するりと上を脱がされ、ふるりとした柔らかそうな乳房が露になった。
それに触れたくて、思わず手を伸ばし感触を味わうも、すぐさまチチは覆いかぶさり、再び唇を塞ぐ。
負けじと、こういう時は妙に器用な悟空は、チチのパジャマのズボンに手をかけ脱がせる事に成功した。
しっとりとふたりの肌と肌がくっつき熱を伝える。
それに支配されたまま、口から首筋、そして鎖骨へと移動していく。
小さな可愛らしい口でちゅっ、と硬い悟空の身体に吸い付けば、赤く黒い痕が浮き上がった。
なかなか力がいるものなのだと思いながら、まるでくすぐるように次々と身体に口付けていく。
「ん…っチチぃ…くすぐってぇ…」
少しだけ身体を捩りながら、チチの両腕を掴む。
その声がどこか可愛くて、チチはもっとしてあげたいと思った。
鎖骨からくだり、向かうは小さな突起。
自分の此処を弄られて感じるなら、きっと悟空も感じるだろう。
一瞬躊躇いながら、しかし少しだけ舌を出しツンッとつついてみた。
途端、悟空の掴んでいた手に力が篭る。
少しずつ、徐々につつきながら舌を出し入れさせる姿は、まるで味を確かめているようだ。
「う…」
もどかしい声をあげる悟空に、チチはいよいよ大胆に舌を押し付けた。
ぺろり、とひと舐めした後、舌先で周りをくすぐるように動かす。
すると悟空の息が上がっていった。
「は…っ」
声に導かれるように、チチは何度も何度も、悟空の突起を舐り吸い上げた。
普段自分がされて気持ちいいと思った通り、それは従順で丁寧だ。
もう片方もおそるおそる指の腹で擦ると、さらに悟空の身体が跳ねる。
「うぁ…っ!」
あんまりに悟空が喘ぐから、チチは手を止めそうになった。
こっそり顔を盗み見れば、頬を紅潮させ感じてる表情。
「悟空さ…気持ちいい?」
「あぁ…チチの舌が柔らかくって気持ちいっぞ」
悟空の言葉に気をよくし、調子はどんどん上がっていく。
最初躊躇っていたのが嘘のように、チチはますます悟空を攻め立てていった。
つつ、とわき腹を滑るように細い指が蠢き、硬く締まった腹筋に口付ける。
同時にチチのたわわな乳房が悟空の身体に押し付けられ、その感覚がまた堪らない。
ぞくぞくぞくと、背筋が震え、全てがチチに支配されていく。
臍の周りをくるりと舌を一周させ、チチの顔は下腹部へ移動していった。
今にも突き破らんばかりに、パジャマの下部分は張り詰め膨張している。
ほんの少しだけ羞恥心が芽生え躊躇うけれど、此処まできてしまったなら通る道はひとつ。
チチはぐっとパジャマのズボンを下にさげ、トランクス一丁にし、ごくりと唾を呑み込んだ。
大きく張り出され、今にも気持ちよくなりたいと言わんばかりのソレに、どうしようかあぐねる。
いつも自分を狂わせ乱れさせるモノ。
まずは慣れる為にそっとトランクスの上から手を這わす。
乳首動揺、悟空の身体がびくりと反応した。
「う…は…」
根元部分から上に向かって摩り、それを何度か繰り返す。
すると急に悟空の手がチチのその手を掴んだ。
「チチ、ぃ…オラ直接触ってもらいてぇ…」
もどかしそうに、それでいて今にも泣き出しそうな顔で懇願する。
願いの内容をリアルに想像してしまいかっと顔を赤くしてしまったが、こうなる事は覚悟の上。
いつまでもこのままで居られる訳がないのだ。
舌でチチ自身を愛撫してくれる悟空のようにすればいいだけ。
こくり、と静かに無言で頷いた。
ゆっくり恐る恐るトランクスを下げると、現れたのはひくつき硬くなった陰茎。
ほんのり浅黒く、自分にはない生殖器は、いつみても少しだけグロテスクに見える様は慣れない。
しかし初めてまともに見た時に比べれば、多少の免疫は付いている。
愛している悟空のものだからこそ、こうして見る事も出来るようになったのだと、チチは思っていた。
そっと触れるように手を伸ばす。
こうしている間も、チチの心臓は早鐘の如くドッドッと告げている。
ふいにもう一度強請る悟空の声に、チチの決心は固まった。
さらりと流れる長い黒髪を耳にかけ邪魔にならないようにし、ゆっくりと顔を近づけていく。
れろと舌をだし、上部分、少しだけつるっとしたカリ部分にツンと舌を押し当てた。
途端、悟空の全身に電気のような感覚が走り抜ける。
「くぁ…っ」
最初は遠慮がちにカリ部分だけを何度も舌で舐める。
右手だけで触れていた棹部分に、左手も沿えれば、まるでアイスクリームか何かを舐めているような光景だ。
れろ、れろ、とリズムよく舐めあげていくチチの姿を見ていると、自分の中の全てが満たされていくのを、悟空は感じていた。
四つん這いになり、舌を出し舐める様をもっと見たくて。
肘を突き上半身を少しだけ起こした。
少しだけ溝になっている部分を舌で一蹴した後、次は触れいてた下部分。
根元から上のカリの手前部分まで一気に舐め上げ、また根元からの繰り返し。
何度も往復させると、チチの唾液でてらてら光だした。
「は…チチィ…」
腰を突き上げ、それ以上の快楽を強請る。
そんなもんじゃ足りない。
もっと、もっと気持ちよくなりたい。
悟空の想いに答えるよう、待ってましたとばかりに、チチは唾液を沢山含んだ口内へと導いた。
柔らかく、温かで肉厚な舌と、ぬるりとする唾液、そして歯の裏側の少し硬くなった部分からの刺激が、一気に悟空に襲い掛かる。
「あぁ…いっぞ…っ」
チチと違い、自分の思った事を素直に伝える悟空であったから、何の臆面もなく快楽を伝えた。
たまにしかしてもらえなかったけれど、悟空はチチの口で愛される事が好きだった。
何よりあのチチが、恥ずかしそうになりながらも懸命に自分を気持ちよくさせようとしてくれている姿に、最大の征服欲が満たされる。
チチのうねるような熱い秘裂とはまた違った快楽を与えられ、身体は徐々に震えだす。
「んむ…んんぅ…んぁ…」
口内に導いた事により、また少し大きくなった悟空自身を、懸命に舌を使って愛撫する。
じゅっと唾液と一緒に吸い上げ音を立てる。
こうすると悟空がより喜んでくれる事を知っていたのだ。
喉の奥ギリギリまで咥え、上擦り吸い上げる。
苦しくて何度も吐きそうになるのを堪え、懸命に続けた。
添えられるだけだった手はいつしか上下に動き、口と手とで刺激すると、悟空は普段からは想像も出来ないような色っぽい声をあげるのだ。
「はっ…ぁ…いぃ…ぞ…チチぃ!」
吸いきれなかった唾液が、チチの口の端からつつっと流れ落ちていく。
この行為をしている時の顔を見られる事こそ、恥ずかしい事はないと思うのに。
上下に動かしていた事によって、耳にかけていた髪がさらり悟空の太腿に落ち、その行為を少しだけ隠す。
すると、悟空がチチの髪をかきあげ、その姿をまた曝すのだ。
きっとはしたない顔をしているのは自分が一番よく知っている。
それでもそんな顔を悟空は見るのが好きらしく、決して顔を隠すような事は出来ない。
「あっ…あ、あ…うぁ…」
徐々に悟空の呼吸が浅く早いものになっていく。
どうやら絶頂が近いらしい。
果てを求め、疲れでガクガクになった顎をなんとか誤魔化しながら、懸命に追い立てていった。
太腿に力が入る。
一瞬ぷくり、と口に含んでいた悟空自身が一際膨らんだと思った刹那…。
「くあっ…!」
悟空の脳内が一瞬白く色付き、電流が身体を駆け抜けていく。
ビリビリとした強い快感が、一気に陰茎に集中したかと思うと、ビクンッとそれを跳ね上げた。
勢いよく白濁した精を溢れさすのと同じリズムで脈打ち、チチの口内へと注ぎ込まれていく。
「んんぅ…っ!」
口内には次から次へと注がれていき、口の中に何とも言えぬ苦い味が広がり眉を顰めた。
呑み込めなかったものは口からたらりと流れ落ち、チチの口元を伝い汚していく。
純粋であろうチチを汚すというこの行為が、どうしてこれほど興奮するものなのだろうか。
くらくらとした覚束ない意識のまま、悟空はぼんやり考えていた。
衝撃が駆け抜けた後も、悟空からはドクドクと溢れ出ていた。
ぽたり、たらり、と側に沿って流れていく。
「は〜!チチぃ気持ちよかったぞ」
そう言って満足そうに笑い、近くにあったティッシュに手を伸ばした。
しかし、チチはそれを静止させた。
「悟空さ、待ってけろ…」
「へ?」
言われるがまま手を止めると、再びチチは溢れ出し汚れたソレに口を近付けた。
え、と思う間もなく、舌を出しそれを舐め取っていく。
少しだけ柔らかさを取り戻していた陰茎は、予想外の刺激により再びひくついた。
「おらが…綺麗にしてやるだよ…」
まるで見せ付けているかの如く、筋の部分を舌が這っていく様に、悟空は収まりかけていた興奮が再びもたげ始めていた。
チチの舌が舐め取るその一往復の度に、少しずつ硬さを取り戻していく。
子供のように夢中で舐めている姿を見ると、愛しいと想うと同時に滅茶苦茶にしてやりたくなって仕方ない。
「チチ…っ!」
我慢出来ず、組み敷こうとする悟空を、チチはやんわり拒否した。
肩透かしをくらった格好の悟空は、いいようのない燻りを感じずには居られなかった。
「なぁオラもう我慢出来ねぇぞ!早くチチん内に挿入てぇ」
「もうちょっと待つだよ」
子供をあやすように宥めるから、ますます悟空はむくれた。
頭の中には早く内に入りたいしかない。
そんな悟空を解っていたチチは、跨り向かい合った。
首裏に腕を回し、悟空の瞳を見つめる。
潤んでとろんとした瞳は、それだけで悟空を夢中にさせた。
「今日は…おらが悟空さを気持ちよくしてやりてぇだよ…」
悟空の身体がゆっくりとベッドに横たわっていく。
跨ったチチは恥ずかしそうに、たった一枚だけ着けていたショーツを脱いでいった。
露になる繁みと、中心部分に悟空を攻め立てる事によって感じていた快感の証が糸引く。
一糸纏わぬ姿になり、ぴたりと肉襞の中心部分を陰茎に押し付けた。
「は…」
暖かいぬるりとした感触に襲われ、思わず声をあげる。
チチがしてくれるならと、悟空はそのまま任せる事にした。
こんな事は滅多にある事じゃない。
仰瞰で見るチチの姿も、またおつなものだ。
柔らかな乳房がふるりと揺れ、いつもとは違った感じでそそられる。
すっ、とチチの身体が前後に動いた。
肉襞に挟まれる形になっていたから、ぬるりと表面を滑っていく。
途端にチチの表情が艶やかに色めいた。
「あぁ…っ!」
擦りあげる事によって、チチのクリトリスが刺激され、得も言わぬ快感が襲う。
溢れる愛液も増え、潤滑油の役割となり悟空の快感も増していく。
腰を振り、甘い声を上げ、感じている顔を見て。
これほど興奮する事もない。
「チチ…も気持ちいいんだろ?」
「あ…っ!駄目ぇ…」
ぐっと腰を掴み、無理やり動きを早めると、チチはますます身悶えた。
ぬちゅ、と擦れる音が響き始め、チチにも限界が訪れる。
「おら…もう…」
「いっか?」
上に滑らせ先端を宛がう。
ひくつき蠢きながら、ゆっくりと呑み込んでいく。
きゅうきゅうと締め付けると同時に、溢れていた蜜が伝い落ちていった。
「あぁ…っ」
恍惚とした表情を見せ、悶えるチチに、悟空は容赦なく下から腰を突き上げた。
勢いよく一番奥を攻められ、チチはあっという間に余裕をなくしてしまった。
「ひぁ…っあぁん!あ…悟空さぁ…っ!」
「いっだろ…な?…はっ…」
上下に揺れる乳房がとても扇情的で、悟空の攻めの手が休まる事はない。
下から叩きつけるように突いて突きまくれば、膣はきゅぅっとますます締まった。
絡まり何もかも攫われるような感覚に、悟空も堪らず眉を顰めた。
「チチぃ…な…でそんな締め付けんだ…」
「はぁん!あぁっ、おら、そんなっ…ひあぁ!」
ひくひくと痙攣するようにきゅっと締まっていく感覚に、悟空も余裕をなくしていく。
ぐっと強く突き上げると、顔を仰け反らせ白い喉元を曝け出した。
徐々にチチの身体に篭められていた力が抜けていった。
「はっ、あ…あ、あ…」
チチの身体が悟空の身体に傾れ落ち、しがみ付くように胸板に顔を寄せた。
最後とばかりに強くもう一度突き込むと、悟空にも絶頂が訪れる。
「ぅあ…っ!!」
どろり、とした感覚が結合部分に齎され、チチは遠い意識の中悟空が果てた事を知った。
肩で小さく息をすると、近くで悟空の規則的で早い呼吸が聞こえる。
それが何処か心地良く、頬を摺り寄せた。
導かれるように顔を上げ、お互いの唇を重ね、再び舌を絡ませ合う。
背中に回された悟空の腕に力が篭り、ますますふたりは密着した。
手で頬を包み、離さないよう口付けていると、突然身体が反転した。
「悟空さ…?」
「へへ。チチぃ、すっげ気持ちよかったぞ」
そこには、何時ものように子供のような笑顔の悟空の表情。
上手く出来たかどうかは解らなかったけれど、どうやら喜んでもらえたらしい。
ホッと一息吐きながら、チチも目を細めた。
「んだ…悟空さが喜んでくれたなら、おら嬉しいだよ」
その表情がまた可愛くて。
悟空の欲望に火を点ける。
「なぁ…今度はチチを気持ちよくしてやるよ」
「え?」
果ててまだ間もない身体は言う事が聞かない。
ぐっ、と力を入れられたかと思うと、足を大きく広げさせられた。
未だ悟空の精液を内から溢れさす秘所が丸見えである。
「やぁ…っ!何するだ…!」
チチの抵抗の言葉は届かない。
悟空の周りに言いようのない空気が立ち始める。
拙い、チチは直感的に感じた。
「はぁぁっ!!」
ヴン!という音と気が弾ける感覚がチチを襲う。
目の前には、超化した悟空の姿…。
万事休す。
「この格好の方がさらにおめぇをよがらす事が出来っからな」
「な…っ待って!駄目…っ!!」
ぐぐっと何もかも壊すように、内に侵入しだす。
絶頂を迎えたばかりのチチのそこは、収縮し絡みつきも強く、いくら超化しているとは言え直ぐにでもイかされそうな具合だ。
「くっ…やっぱ何度挿入てもチチん内は最高だな…」
「は…っはぁ…あ、あぁー!」
足を思い切り開かせたまま、全体重をかけるように悟空の身体が圧し掛かる。
いくら正常位とはいえ、こんなに広げられたら刺激が強い。
まして相手は超化しているのだ。
あっと言う間に最奥へと到達した。
一旦身体を離すと、足首を持ち、ぐぐっと腹側に膝を着かせる。
その状態だと、チチの内に入っている様が良く見えて、思わず悟空は口の端を上げた。
卑猥で絡みつくように、先程出し切った自分のものとチチの蜜とが絡まりあい、ぐちょぐちょの状態だ。
「ふぁっ!あぁんっ、いや…んぅ」
「いやじゃねぇだろ?意識飛びそうなぐらい気持ちイイクセに」
悟空の指摘は当たっていた。
容赦なく奥をこそぐように刺激され、意識が飛びそうになっていた。
強烈な快感は、時に恐怖を生む。
それは、自分が自分ではなくなりそうだからだ。
「ひっ…っ!も…だめ…だめぇ!!」
「駄目、だ…チチ…まだイくなよ…?」
激しく突き動かしていた腰の動きを一旦止める。
絶頂の直前で止められる事ほど、苦しい事はない。
足を抜かれ横向きにされ、今度は横から突かれる。
「ひぁっ!あ、あ、あぁ!んぁ…!
乱れ狂うチチを見ながら、何処か冷静にその様子を眺めていた。
先程まで自分を気持ちよくしてくれていたチチが、高く啼き続ける。
こんなに激しく喘ぐチチを見るのは、本当に久し振りで、悟空も加減が利かなかった。
チチに攻められる事は違った意味で征服感を満たされるし、興奮するけれど。
やはりこうして自分がチチを攻め立て、喘がせ高みに昇らせ落とすこの瞬間が一番興奮する。
うつ伏せにした時、一瞬チチが抵抗した。
ただでさえ刺激が強い後背位の体制を、超化したままで続けられたら…。
その意識があり、攻めの手が緩んだ隙に逃げようとしたのだが。
「これから気持ちよくなるんじゃねぇか。逃げんなよ…?」
「あぁん!」
ぐっと腰を引き付けられ、有無を言わさずずぶりと入れられてしまった。
こうなってしまったら、悟空が果てるまで囚われたまま…。
「んぁ!あぁ!!駄目っもう…あぁーーーっ!!」
「いい声で啼くな…」
肌と肌がぶつかり合う音と、チチの嬌声だけが部屋に響き渡る。
容赦なく子宮口を突かれ、ぐぐっと何かがせり上がり始めた。
敏感に感じ取った悟空は、チチの身体を抱え、後座位の格好にすると、右手を茂みへと沿わせた。
「やっ…何する…」
「何って、もっと気持ちよくなる方法」
溝に沿って茂みの奥へ指を這わせると、辿り着いたのはぷくりと赤く剥けたクリトリス。
くくっと指の腹で刺激すれば、悲鳴のような喘ぎがチチから漏れた。
「あぁーーっ!!だめ、だめぇ!これ以上…っ!!」
「くっ…一気に締まったぜ…?」
きゅうきゅうに締め付けるチチの膣壁に、悟空も限界である。
その時は、ほぼ同時に訪れた。
「い…あ…あぁーーーっ!!」
「っん…っ」
チチの身体が悟空にしな垂れかかり、くてりと首を擡げた。
秘裂はひくひくと痙攣し、悟空を咥え込んだまま離さない。
「はっ…はっ…ふぅ…」
すっと超化をとく。
名残惜しそうに内から抜き去り、くたりとしたチチの身体を抱きかかえ、ベットへとそっと寝かしつけた。
目尻と頬には、涙の後。
「ついやりすぎっちまったかな…」
肩で息をしたまま、チチは何も言わなかった、いや言えなかった。
思考は停止し、白く色づいたまま、まるで夢の世界を漂っているよな感覚であった。
悟空の無骨な手が、汗で額に張り付いた前髪を取るように撫でていく。
白い肌は好調して、ほんのりピンクがかりとても綺麗で。
また興奮する気持ちをぐっと押し殺す羽目になってしまった。
「大丈夫か…?」
「ん…」
落ち着きを払った頃、チチはやっと相槌を打った。
悟空は優しくチチの唇にキスをした。
「悟空さったら…今日はおらが気持ちよくしたいって思ってただに…」
「へへっ。まぁそう言うなって。オラ本当に気持ちよかったんだから十分だぞ」
何度身体を繋げても足りないと思うのは何故だろう。
繋がる度にまた新たな想いに打ち震えるなんて。
お互いがお互いをそう想っているという、奇跡。
「たまには悟飯がいねぇ所で思い切りやるのもいいな」
「んもう、悟空さったら…っ」
へへ、とまた子供のように笑うから、怒る気が失せてしまった。
でも。
「…そうだな、たまにはいいかもしんねぇな」
目を丸くした悟空に、微笑みながら頬に手を伸ばした。
促すように唇を突き出せば。
再び愛しい唇が熱を伝えた。
これからもずっと、ずっと。
何があったとしても、一緒に居たいと思える存在はただひとり…。
表の孫家DAYの裏バージョン☆
記念…という訳ではないですが、かなり直接的な表現を用いてみました
苦手な方、すみません