お題 055. 【誘惑】 (悟チチ)










『ただいまー!う〜寒ぃ〜』
 
凍えた身体を擦るように自分の家に入った悟空は、すぐさまチチの姿を探した。
しかし、いつもだったら直ぐに出迎えてくれるチチの姿はなかった。
 
『チチ?』
 
家の灯りが点いていた事、部屋が暖かい事でチチが家に居る事は解る。
しかし名前を呼んでもチチが出迎えてくれる様子はない。
 
『チチィ〜?』
 
リビングに居ないなら寝室か、風呂場か・・・。
とにかくチチの姿が確認出来ない事には落ち着かない。
名を呼びながら、次々と思い当たる場所を探していく。
 
『チ・・・』
『悟空さ』
 
突如背後から呼ぶ聞きなれた声に少し驚き、しかしすぐさま安堵感を覚えた。
よかったとばかりに悟空は後ろを振り返り、それと同時に目を見開いた。
 
『チ、チチッ?!なんだその格好・・・っ』
 
後ろから声をかけられた時以上の衝撃が襲った。
悟空の後ろにいたチチの格好は、普段のチチからは想像も出来ない姿だった。
 
『今日は・・・クリスマスだべ?』
 
少しはにかみながら言うチチに、悟空は口をあんぐりさせたまま。
目の前に居るチチが、本物かどうかすら疑わしぐらいで。
 
チチの格好―――確かにクリスマスなのだろう、サンタのような格好をしている。
だが”のような"格好であって、普通のサンタの格好ではない。
赤に白のファーが付き、先の方に白いボンボンが着いた帽子を被っている。
それは解る。
裾に白のファーが着いた赤い手袋をしている。
それも解る。
しかしそれ以外が問題なのだ。
チチの格好はほぼ裸だと言っていい、上下とも黒い下着のような姿だった。
脚は辛うじてニーハイの黒いストッキングを履いているだけ。
一体何が起こったのか解らず、悟空が唖然としてしまうのも頷ける。
 
『そ、そりゃあ今日はクリスマスだけど・・・』
 
しどろもどろになりながら、突然艶かしい格好で現れた妻に、どうしていいか考えあぐねる。
ついつい目線は胸の谷間や、内股辺りにいってしまう。
モゾモゾと落ち着かない気持ちが芽生え始めた。
 
『おら・・・悟空さに喜んでもらいたくって・・・こんな格好やだったべか?』
 
嫌か、と聞かれれば、答えはノーだ。
突然の事に驚いたのは、チチは普段なら絶対こんな格好をしないからだ。
それが自分を想って、恥ずかしがりながらしてくれた格好が嫌な訳がない。
むしろさっきから興味津々なぐらいだ。
もちろん、この格好が"自分の前だけ”というあらかじめの前提があるからだけれど。
 
『いや、嫌じゃねぇぞ。ちっと驚いちまっただけだ』
 
そう言うと、チチは安心したように笑った。
その恥じらいを含んだ笑顔が可愛すぎだ。
悟空はこのチチをどうしてくれようか、頭の中でいけない想像を膨らませていく。
 
『おらな、ケーキ作ったんだべ。生クリームたっぷりの・・・悟空さ食べてくれるけ?』
 
一瞬意識が現実へ引き戻される。
此処は焦っても仕方ない。
チチはケーキを食べた後に、ゆっくりいただけばいいじゃないか。
そう自分に言い聞かせながら、素直に頷いた。
 
皿に乗っけられ運ばれてきたケーキは、それは沢山の生クリームが乗っていた。
ふんわりとして、しっとりとした見目は、とても美味しそうで。
白いクリームと、真っ赤な苺の対比がさらに美味そうに見えた。
 
そのケーキを受け取ろうと今か今かと待っているものの、チチは手渡す気配がない。
どうしたのだろうかと思っていると、目の前で持っていたフォークでケーキを切り始めた。
自分に食べさせるのではなかったのか?
そう思って行く末を見守っていると、チチが悟空に近付いてきた。
 
『悟空さ、あーん』
 
上目遣いでフォークに刺さったケーキを目の前に出される。
突然の事に思わず顔を赤くしてしまった。
 
『チ、チチ?!』
 
焦りながら少しだけ後ず去ると、それを逃がさないようにチチも距離を詰める。
 
『悟空さ、食べてくれるって言ったべ?だから・・・』
 
どこか潤んだその瞳。
赤くぷるんと艶やかな可愛らしい唇。
そしてちらりと覗く胸の谷間・・・。
ごくり、と唾を飲み込み、恐る恐る差し出されているケーキにゆっくり顔を近づけていく。
 
・・・んく。
咀嚼もほどほどに、口に含んだケーキを飲み込む。
すると、目の前のチチは柔かい笑みを向けた。
 
『美味しいけ?』
 
正直、ドキドキして味なんか解らなかったけれど。
悟空はゆっくり頷いた。
さらに嬉しそうに笑いながら、チチはまたケーキを一掛フォークに刺す。
 
『あーん』
『あ、あーん・・・』
 
思わず釣られて同じ言葉を言ってしまった後、物凄い恥ずかしさに襲われた。
なんだかさっきからチチのペースだ。
いつもだったら自分のペースで、チチが顔を真っ赤にしていると言うのに。
 
何回かその行為を繰り返され、皿に乗っていたケーキはあっと言う間になくなってしまった。
続けていると羞恥心というのは収まるもので、近付いてくるチチの顔にドキドキしながら。
時折胸元をちらりと盗み見たりして・・・。
ケーキが無くなってしまった事に、少しの寂しさすら覚えるのだから恐ろしい。
 
『一切れぺろっといっただな』
『おぅ、チチの作ったケーキが美味くてよ』
 
そう言うと、何故かチチは悟空の目をじっと見つめてきた。
何か気に障ることでも言っただろうか?
戸惑いながら疑問の目をチチに向けると・・・。
 
『本当にそれだけけ?』
 
それだけ?
思わず反芻してしまう。
どういう意味なのか計りかね、悟空は小首を傾げた。
 
『悟空さ・・・さっきからおらの胸元見てたべ』
 
心臓が飛び出すのではないかと思った。
まさに図星。
此処で嘘が吐けるならいいのだが、生憎悟空は嘘が吐けなかった。
言い逃れ出来ない状況に、顔は完全に焦りの表情を浮かべていた。
 
『いやっ、その・・・なんつーかさ・・・はは・・・』
 
笑って誤魔化してみても、チチの見つめてくる視線は変わらない。
なんだか調子が狂うな・・・なんて思いながら、照れ隠すように後頭部をかいた。
 
『おらの方が・・・美味そう?』
 
へ?
間抜けな悟空の声が部屋に響く。
一瞬チチが言った言葉が、空耳かと思った。
しかし、どうやら空耳ではないらしい。
 
『悟空さなら・・・いいだよ・・・』
 
そう言うや立ち上がり、目の前でブラジャーのようなものを脱ぎ始めるではないか。
急激な展開に、悟空は嬉しいやらどうしたらいいやら、てんやわんや。
かと言って目を逸らすような事はしない。
此処は凝視しかないだろう。
 
はらり、と下着が取り払われ、目の前にチチの柔かそうな可愛い乳房が露になった。
恥らうように手を腹の前で組んでいるものの、乳房は見えたまま。
今迄ちらりと見えていたものの全貌が明らかになり、悟空は我慢の限界だった。
 
『チチ!』
 
叫ぶと同時にチチに抱きついた。
そこそこに身体を離し、チチにキスしようとして・・・。
 
『悟空さ、ちょっと待ってけろ?』
 
むにゅ、と唇を人差し指で制止される。
この後に及んでオアズケなのかと、悟空は逸る気持ちを抑えられない。
 
『オラ待てねぇぞっ』
『今日はクリスマスだべ・・・?』
 
今の状況で、クリスマスもへったくれもないだろう。
それが悟空の正直な気持ちだった。
しかしチチは優しく宥めるように笑いながら、するりと悟空の腕から逃れた。
やっぱりチチのペース。
いつまでたっても悟空のペースにはならないのである。
 
『まだケーキが残ってるだよ』
『そんなの後で食うからさ〜〜』
 
最早ただの駄々っ子である。
しかし、そんな悟空をチチは攻めない。
笑いながら悟空の目の前に、先程一掛だけ切ったホールケーキを差し出した。
と、次の瞬間、人差し指と中指の二本で、生クリームを掬った。
 
『こうだったら・・・いいべ?』
 
チチは徐にそのクリームを自分の身体に塗りたくった。
まずは顔。
そこから鎖骨、乳房、腹、そして太腿と、いたる所に塗っていく。
全身生クリームまみれになったチチの姿に、悟空は息を呑んだ。
 
『美味しそう・・・だべ?』
 
チチの言わんとしてる事が漠然と解り、一気に体温が上昇する。
頭からつま先まで、悟空は何度も嘗め回すようにチチの身体を凝視した。
 
『舐めてけろ・・・』
 
決定的な言葉に、悟空の興奮は一気に頂点を迎えた。
チチが舐めていいと言ってるのだ、何の遠慮も要らない。
悟空は待ってましたとばかりにチチに近寄った。
 
『悟空さも服脱いでけろ』
 
チチの腕に手をかけようとした瞬間、そう言われたので子供のように頷く。
早業の如く着ている衣服を脱ぎ捨てると、再びチチに近付いていった。
 
『チチ・・・いっか?』
 
喉が渇き、声が少し掠れた。
今の悟空は目の前にご馳走をぶら下げられ、オアズケをくっている獣と一緒だ。
チチは目を細め微笑んだ後、思いもよらない行動に出た。
 
『?!チッチチ??』
 
何の前触れもなく、顔にクリームを塗られた。
頬、鼻の頭、鎖骨と、たっぷりのクリームを塗りたくられる。
呆けている悟空を他所に、ケーキを置いたチチはいきなり悟空の鎖骨にあるクリームを舐め始めた。
 
『う・・・っ』
 
いきなり生暖かくくすぐったい感覚が襲い、思わず声をあげた。
ぺろりと、鎖骨のクリームを舌で舐めとったものを、わざと煽るように悟空へ見せた。
 
『甘くて美味しいだ』
 
今迄見た事もない、妖艶な表情を浮かべたチチ。
悟空はますますチチに虜にされていく。
もう我慢なんか利く筈がない。
容赦なくチチの身体を押さえつけ、近くにあったテーブルの上に押し倒した。
 
『あんっ』
 
甘い可愛らしい喘ぎ声がチチの口からあがる。
悟空は遠慮なく、まずは乳房に塗りたくられたクリームを舐めあげた。
やっとありつけるのだ、自分が一番美味しそうだと思っていた所から食べるのは当たり前。
そっと上目遣いでチチを盗み見ると、頬を赤らめ感じている表情。
その顔にますます悟空の興奮は煽られた。
まるで子供のように、貪るように舌を這わせていく。
 
乳房に塗られていたクリームを全て完食すれば、次はお待ちかねのモノ。
チチの身体がケーキのスポンジ部分だとするならば、それはさながら苺だろう。
赤くツンと主張した突起を、いたぶる事無くいきなり舐った。
 
『あぁん・・・は・・・っ』
 
悩ましげな声をあげ、抵抗する事無く悟空の舌を受け入れる。
悟空の鼻に付いていたクリームが、乳房に顔を埋めた事によりチチの肌に付く。
それをまた舌で舐め取った。
 
『んむ・・・チチィ・・・スゲェ甘ぇぞ』
 
舐めたり吸ったりしながら、悟空は思いのまま口にした。
先程チチに食べさせてもらった時には感じなかった、ケーキの甘さが口の中一杯に広がる。
ケーキが元々甘かったのだろうけれど、まるでチチの肌を通してその甘さが増してるようで。
止まらない衝動は、さらなる場所を求めていく。
 
舌でつつっと乳房の山を下り、今度はチチの腹の辺りを重点的に舐める。
くすぐったそうに身を捩るチチを優しく嗜めたり。
 
『動いたら駄目だろ?ちゃんと舐め取らなきゃな』
 
ん・・・と喉の奥から漏れる、返事なのか喘ぎなのかは解らなかったけれど。
悟空は了承と捉え、遠慮なく舌を這わせていく。
鳩尾の辺りから臍にかけ、ゆっくり往復させ味わう。
臍周りをくるりと一周し、ちゅっと吸い付いた。
その間チチは打ち震え、嬌声を上げ続けた。
 
『あっ!・・・悟空さぁ・・・』
 
痺れる、全身を支配するようなチチの声に、悟空は夢中でチチの身体に溺れていく。
次は太腿のクリームを舐め取る番。
不躾に膝裏に手を差し入れると、無遠慮に脚を広げた。
開いた反動で太腿に付いていたクリームは、緩やかに肌を滑り内股へと流れた。
 
一旦身体を離してチチの姿を改めて見ると、なんていやらしいのだろう。
全身自分が這わせた舌のせいで、唾液でテラテラと光る白い肌。
それと対比するように鎮座するふたつの柔かい丘陵の赤い実。
瞳は快感に潤み、顔を赤らめ、尚悟空の愛撫を待っているようにさえ見えた。
 
『次は此処のクリームだな』
 
躊躇いもなく顔を近づける。
内股の一番柔らかい部分にまで滑り落ちていたクリームを、嬉しそうにまずは一舐め。
 
『ふ・・・ぁん・・・』

クリームと、チチの身体と、声。
どれも悟空にこの上ない極上の甘さを齎す。
下から上へ、何度も舐め上げる。
そこだけじゃ飽き足らず、クリームなど付いていない脚の付け根部分にまで舌を這わせた。
 
『やん・・・悟空さぁ・・そこにはクリーム付いてねぇべ・・・?』
 
今更何を言うのだろう。
その声色で、全く嫌がっていないのが解る。
むしろ触れてもらいたくて仕方ないだろうぐらいに感じていた。

『クリームは付いてねぇけどさ、此処から凄い甘ぇ匂いがすんだよな』
 
そう言って着けたままのショーツ、チチの秘部を隠している部分の上から、舌でぺろりと舐めた。
チチの身体が跳ね、甲高い声を漏らす。
 
『あぁん!そこは・・・』
『此処はクリーム要らねぇもんな〜元々甘ぇのがいっぺぇでっからよ』
 
意地悪にからかうように言うと、チチはほんの少し困ったような表情を浮かべた。
それがまた可愛くて堪らない。
もっといじめたくなるではないか。
 
ショーツを取り払わずまずは溝の上部、小さな突起があるだろう部分を舌で探る。
身を捩り悶えているチチだったが、ある場所に触れた途端、明確な声をあげた。
 
『やぁん!』
 
舌は離さず、目だけで思わず笑う。
まずは此処から。
上から舌をぐりぐりと強く押し付けた後 、ショーツごとキュッと吸い上げた。

『あぁっ!や・・・んぅ・・・っ』
『やじゃねっだろ?』
 
いつしかペースはすっかり悟空へと移っていく。
声では抵抗を口にしているものの、それが偽りのものである事を悟空は知っていた。
その証拠に脚を閉じようとする気配は一切皆無だ。

『パンツの上からでも解るぐれぇ、チチのココ立ってんぞ』
 
そう言って再び舌で弄ぶ。
チチの脚の力はとうに抜け、それどころか悟空に押し付けるように腰を浮かせるほど。
 
『あぁんっ・・・んっ!・・・んんぅ』
 
チチの声と比例するように、攻め立てている部分の下の方。
悟空を狂わす、未だ隠された秘所から沢山の蜜が放出されてくる。
それは忽ち覆っているショーツを濡らしていった。
 
『チチィ、すげぇ濡れてっぞ』
 
指でなぞればそれは一目瞭然、言い逃れなど出来ない確かな証拠。
チチは身を捩り、恥ずかしそうに潤んだ瞳を悟空へと向けた。
 
『やんだ、悟空さぁ・・・』
 
ショーツが秘裂に差し入るのではないかと言うほど、押し付けるように指を動かすと、
くちゅりといういやらしい水音が聞こえた。
染み出た蜜は、きっとこのショーツの下に沢山満ち溢れている。
そう思ったら、悟空はもう我慢出来なかった。
 
『最後の甘ぇとこ、舐めるかんな』
 
言い聞かせるようにチチの唇を塞ぐ。
チチの口内は、先程悟空に付いていたクリームを舐めていたせいか、とても甘かった。
唾液が絡まりあい、なにもかも全て奪い尽くすように口内を貪った後。
ショーツに手をかけ、あっと言う間に脱がせた。
 
悟空が言わなくても、チチは自ら腰を浮かせ脱ぎやすい体制をとってくれた。
それだけで、チチがどれほど悟空の愛撫を求めているのかが解る。
目の前に、案の定沢山の蜜をテラテラと美味そうに滴らせた、秘裂・・・。
一瞬で理性を奪われ、噛み付くようにそれにむしゃぶりついた。
 
『ひぁっ・・・あぁっあ・・・っふ、んぅ!』
 
舐め取ったり、吸い上げたり、思う存分蜜を味わう。
やっぱりそうだ。
生クリームの甘さなんか比ではない。
この、チチから湧き上がらんばかりに溢れ出る、蜜こそが悟空にとって一番甘いものなのだ。
 
『チチ・・・もっとだ・・・』
 
秘裂を広げるように、左右にある襞を指で押し広げる。
そうすれば、さらに面白いように蜜が悟空の舌を撫でた。
もっと、と強請るように舌を差し入れかき乱す。
 
『あっ、あぁん!あは・・・あぁ・・・悟、空・・・さぁっ』
 
チチの声が切羽詰っていくのが解る。
既に悟空の方も限界であった。
顔を挙げ、無造作に手の甲で口周りを濡らしていた愛液を拭い去ると、
チチの身体を勢いよく抱きかかえ、側にあるソファへと移動した。
ゆっくりとチチを横たえ、再び口付けをしムードを取り戻す。
そしてやっと、痛いぐらいはちきれんばかりになっていた自身を舌の変わりに擦りつけた。
 
『これで擦っても気持ちいっだろ・・・?すっげぬるぬるしてオラも気持ちいっぞ』
『やぁん、悟空さぁ・・・早く、ぅ・・・』
 
チチは悟空を強く強請るように、腕を伸ばす。
いつまでも焦らしている余裕は悟空にもない。
沢山の蜜を自分自身に絡めた後、入り口へ少し埋めると・・・。
 
『う・・・っ』
 
この時点で既に気持ちがよくてどうにかなってしまいそうだった。
其処からはまるで坂を転がるかの如く、一気に快楽へ堕ちて行く。
思い切り突き立てた己自身は、あっと言う間にチチの内へと呑み込まれていった。
 
『あぅ!』
 
白い喉を晒すように仰け反る。
其処に一旦強く吸い付き、紅い華を散らせる。
それは合図。
がむしゃらに攻め立てる、快楽への誘い。
 
チチの両の脚を思い切り開かせ、上から見下ろす。
そうすれば自分がチチの内に入っているのが簡単に見えた。
ゾワゾワと五感を刺激し、自分が侵入した事によって溢れた蜜が、またいやらしく絡んでいて・・・。
悟空の意識は簡単にそれに集中していく。

『オラんが、チチ・・・ッの内に入ってっぞ・・・!』

快感に眉根を寄せながら、いきなり最奥を強く突いた。
ただでさえチチの脚は開かれていたから、その衝動は計り知れない。
チチは悟空の言葉に恥じらいの言葉を返す事など出来ないまま、ただ喘ぎ声を上げ続けるだけだった。

『や・・・っ!あっ、あぁ!・・・あぁんっ』

チチの声が甘く高くなっていく程、悟空を締め付けるのが強くなる。
何もかも絡め取られ翻弄されるような感覚は、悟空がチチを攻めているのにまるで逆にチチに攻められているようで。
きゅうぅっと締まり自分を放さないチチに、先に悟空の限界が近付く。
しかし此処で先に行くのは悔しい。
悟空は一旦攻めの手を緩めた。

『はぁ・・・はぁ・・・チチん内・・・気持ちよすぎっぞ・・・』
『やんだ悟空さぁ・・・やめねぇでけろぉ・・・』

もっと楽しみたい悟空と、上り詰めたいチチ。
悟空だって早く全てのモノをチチの内に出し切ってしまいたい。
しかし、もっとチチの感じている顔や声を堪能していたいのだ。

悟空は無言でチチの身体を抱え上げた。
座位の形にすれば思い切り密着した形になり、激しい動きも制限される。
しかもこの形ならさらにチチの奥深くに侵入させる事が出来、悟空も楽しむ事が出来る。

『チチ・・・いっか・・・?』
『あっ・・・!悟空さ・・・深いだよぉ・・・』

案の定垂直にチチの内を攻めるこの格好は、激しい動きじゃなくても満足なようだった。
これ幸いにと、楽しむように下から密着したまま突き上げる。
チチの腕が悟空の肩に回され、抱く力が強くなっていく。

『はっ・・・あぁ・・・!んっ・・・ぅ・・・』

浅く早い呼吸が耳元で聞こえる。
どうやらチチは上り詰めるらしい。
悟空は制限を解除させるように、チチの身体を再び仰向けに寝かせつけると、再び勢いよく一気に突いた。

『あっ!あぁっ、ああぁん!!』

チチの漆黒の長い髪が舞う。
ゆっくりと身体の力が抜けていく―――絶頂を迎えたのだ。
それを確認した悟空は、既に限界だった自分の番とばかり突いて突きまくる。
快感が波のように一気押し寄せたかと思うと、何かが弾ける感覚に襲われた。

『っはぁ・・・っ!!』

ビリッと全身を駆け巡っていく快感に包まれながら、全ての熱を放出する。
全力疾走したような息苦しさと、解き放たれた開放感を感じながら、下で果てているチチに自分の身体を重ねた。

『はっ、は・・・はぁ・・・』

悟空を包み込むようにチチの腕が回される。
柔らかな肢体に顔を埋めながら、少しその余韻に浸った。

『悟空、さぁ・・・大好き・・・』

甘く囁くように言うから。
また我慢なんか利かなくなってしまう。
チチは解っているのだろうか。
その言葉こそが最大の誘惑の言葉なのだと・・・。

『チチ・・・今日はずっと離さねぇぞ』

そう言って悟空は再びチチの唇を塞いだ。















「・・・うぅ〜ん、チチィ〜へへ〜・・・」

ニヤニヤしながら自分の名前を呼んでいる悟空の顔を、チチはしげしげと訝しげに見詰めた。
珍しく早く帰ってきた悟空は、リビングのソファに座ってテレビを観ていた筈、だった。
しかしこうして料理の仕度を終えリビングに戻って来たら、眠りこけていて。
さらに何故か顔をにやつかせていたのだから困ったものである。

「一体どんな夢見てるんだべな〜」

いつまでもニヤニヤしたまま、起きる気配のない悟空にどうしたものかと困りながら、
自分の名前を呼んでいるのなら、自分の夢を見ているのだろうと思い、いい気持ちになったり。
まさか自分とそんな事をしている夢とは露知らず。
いい夢を見ているならもう少し放って置いてやろうかと思う、チチだった。

食卓にはチチが一生懸命用意したご馳走が並び。
その真ん中にはチチ手作りの美味しそうな苺のケーキが置かれていた。




夢から目覚めた後、悟空はまともにチチの顔が見れなかったのは言うまでもない。















夢落ち第二段★さらに生クリームぷれい・・・
メ、メリークリスマス!!(逃走)

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