お題 025. 【変化】 (ブウ戦後悟チチ)
西の都はカプセルコーポレーション。
広大な一軒家の一室では女性同士の会話が繰り広げられていた。
「じゃあ相変わらず孫くん働いてないの?!」
「んだ!平和になったってのに未だに修行してんだものやんなっちまうだ」
「ベジータも変わらず修行してるのよ!全くサイヤ人の頭の中ってそれしかないのかしら」
悟天がいつもお世話になってる事もあり、チチはお礼の意味で漬け込んでいたドライフルーツを持ってブルマの元を訪れていたのだが、
サイヤ人を夫に持った者同士愚痴で大いに盛り上がっていた。
平和になっても相変わらずな夫達に呆れながらも今更仕方ないとふたり顔を見合わせて苦笑いを零した。
「悟空さ死んでたせいもあるんだろうけど全く変わってねぇべ?おらばっか歳喰っちまって参っただよ」
そうは言ってもチチだって今も白く透き通るような肌は健在だし髪も艶やかで美しい。
確に昔のような若さはないかもしれないが大人の女性の魅力溢れ、現在のチチでも十分素敵だった。
それでもチチは普段から化粧けもないせいもあってか自分に自信がなかった。
目の前のブルマは赤いルージュをひき服装も決まっていて同じ女としても素敵だと思う。
「ベジータだって結構歳とってる筈なのにあの風貌じゃない?ホントヤんなっちゃうわ」
チチの意見に同意するようにブルマは頷く。
それでもチチから見てブルマも十分若い。
化粧ノリの良さが見ただけで解る。
キチンと手入れしていなければこんなに綺麗な肌にはならない。
ブルマをジッと見つめる視線に気付き訝しげな表情を浮かべた。
「どうしたの?私の顔に何か付いてる??」
チチは慌てて首をふり否定した。
「ブルマさの肌綺麗だなぁと思って」
そう言われたブルマは目を輝かせてチチに詰め寄った。
「チチさんそう思う?!」
あまりの迫力に少し及び腰になりながら頷くとブルマは立ち上がり手を組んで喜んだ。
「よかったぁ〜効果が出てるのねっ」
どうやら何かいい化粧品を使っているらしい。
チチもやはり女性だからそんなに効果があるのならどんなものか知りたい。
テンションの高いブルマにおずおずと声をかける。
「それってどんなものなんだべ…?」
聞くやよくぞ聞いてくれましたとばかりにブルマはチチに再び詰め寄った。
「チチさんに言った通りベジータって風貌が全然変わらないじゃない。だから私も負けじと少しでも若くいれるようにと思った訳」
うんうんとブルマの言う事に相槌を打つ。
それを見ているのか分からなかったがブルマはさらにテンション高く話を続ける。
「でね!ウチの得意先でまだ開発段階なんだけど若返りに効果のあるサプリを貰ったの。まぁ私はモニターみたいなものね」
その貰ったサプリを飲み初めてまだ二週間との事だったが効果は覿面に出ている。
そんな凄いものがあるんだなぁとチチは感心してしまう。
さすがブルマ、そんな凄いサプリを開発する会社と付き合いがあるのだと思うと改めて凄いと思ってしまう。
「よかったらチチさんも飲んでみない?沢山貰ったし私はまた貰えばいいから」
「ほんとけ?!」
チチはとても嬉しかった。
ブルマと一緒で悟空だけ若いままで自分だって釣り合うように出来るなら若くいたい。
「これよ。寝る前に二錠ずつ飲んでね。一ヶ月分あるから」
かわいらしいビンに入ったソレは薄黄緑色をしていた。
チチはそれを受けとりジッと見つめる。
これを飲めばブルマのような艶やかな肌になるのかと思うと早く飲みたくて仕方なかった。
その日の晩、チチは早速貰ったサプリを飲むためにビンから取り出しふと考える。
二錠ずつと言っていたが量を増やせばもっと早く効果が出るのではないか?と頭を擡げた。
倍の4錠で飲めば一週間で効果が出るのではないだろうか、と。
本当は決められた量を飲まなければいけないのだろうけどチチは早く結果が出て欲しかった。
掌に二粒足し一気に流し込んだ。
早くツヤツヤの肌が手に入りますようにと願ってその日は床に着いた。
「チチ〜オラ腹減ったぞ」
頭上から悟空の声がする。
何となく体がだるくて思うように動かない。
悟空が起きていると言う事は寝坊してしまったらしい。
悟飯が学校に行くのだ、すぐ支度しなければと思い立ち体を起こして…。
「チ、チチ?!おめぇどうしたんだ?!」
自分の姿を見て驚きの声を上げられたチチは慌てて自分の体のあちこちを触る。
触った感じではどこも変な所はない。
しかし悟空の一言に耳を疑った。
「おめぇ…なんか若くなってるぞ」
一日で効果が出たのかと言うより悟空が気付くなんてとそちらの方が驚きだったのだがその理由は鏡台に映る自分の姿を見て納得した。
「――なっ?!なんだべっ!!!」
我が目を疑った。
鏡に映っている自分の姿は確に若返っていた…まるで結婚したばかりの時のように。
「お母さんどうしました?!」
チチの叫びを聞き付けた悟飯と悟天が部屋へ駆け付けあっと声をあげる。
目の前の母はどうみても少女そのものだった。
「お、お母さんどうしたんですか?!」
「お母さん若い〜!」
それぞれの反応をみせ驚いているが、誰より一番驚いているのはチチ自身だった。
「…で、ブルマさんに貰ったサプリを飲んだらそうなったんですか?」
事の次第を説明すると悟飯は確認しながら復唱する。
原因としたらそれしか考えられない。
やはり二錠増やしたのがまずかったのだろうか。
「う〜んまぁ別に命に別状はなさそうだしいいんじゃねぇか?」
元来の脳天気な悟空はしれっと宣う。
そんな問題かとも思うが確かに命に別状はないし、よくよく考えればこの姿はとても懐かしい。
どうせいつか戻るのだろうから今は楽しんでもいい気がする。
貰った手前ブルマには内緒にしておいて、様子を見る事にした。
だいたい自分が容量を守らなかったのが悪いのだ。
そんなこんなで朝から孫家を襲った騒動は一応の決着を見、悟飯は慌てて学校に行った。
「うわぁ〜お母さんいつもと雰囲気が違う〜」
折角若返ったのだからと昔のように髪を後ろでひとつにくくり、大事にしまっていた青色のチャイナ風胴着に身を包んでみた。
「へぇ〜ホントにあの頃のチチだな」
悟空にそう言われて嬉しくなる。
ふたりの子持ではあるが悟空の風貌もあの頃と変わらないからまるで新婚時代に戻ったようだ。
「お母さん、僕遊びに行ってくるね」
「気ぃ付けるだぞ!お昼までには帰ってくるだ」
好奇心旺盛な悟天を見送りさて家事を始めようとしてはたと違和感を感じる。
「悟空さ…何でいるだ?」
自分の旦那をつかまえて何でいるとは随分な話だったが、いつもならとっくに修行に出ているのだ仕方ない。
当の本人はと言うと特に気にする事もなくソファに腰かけている。
「今日は修行に行かねぇだか?」
「ん…今日はいっかなってさ」
珍しい事もあるもんだと思いながら家事を再開させようとリビングを出ようとして呼び止められた。
「チチ、ちょっと話しねぇか?」
目を丸くして悟空を見つめる。
急に何を言い出すかと思えば話をしようだなんて一体どんな風の吹き回しだろう。
「なんか…悟空さじゃねぇみたいだ」
正直に言うと悟空は苦笑いを浮かべ頭をかいた。
こんな事なんて滅多にないと思い家事は一旦置いておき悟空の隣に腰をおろす。
話をしたいと言った悟空はいざ隣に座っても一言も何も言わない。
どうかしたのか顔を見ようとして呟きが耳に入った。
「なんだか初めて一緒に暮らし始めた時に戻ったみてぇだな」
悟空も同じ事を思ってくれていたのだとチチは嬉しくなり胸が高鳴る。
あの頃はまだふたりだけの生活で何から何まで驚きの連続だったがそれはそれで楽しかった。
そんな生活は結局ふたりの子供が生まれても続いたけれど。
「オラさ、あんま家に居た事なかったから今こうして一緒に居れるってすげぇ幸せなんだなって思って」
まさか悟空の口からそんな台詞を聞けるとは思わず、面食らってしまった。
確かに悟空は家に居る事は少なかった。
しかもつい数ヵ月前まではあの世に居たのだ。
いつも闘いに赴いてはいても必ず最後は此処に帰ってきてくれるのはそう思ってくれていたと解りチチは嬉しかった。
「悟空さがそう思っててくれて嬉しいだよ」
そう言って笑いかけると悟空の腕が肩に回され引き寄せられた。
胸に顔を埋める格好になったが、直ぐさま顎に手を沿えられ上を向かされる。
「ごく…」
優しく重ねられた唇に残りの言葉は呑み込まれ、ゆっくりと目を閉じる。
しかしチチの予想に反し、それだけではすまなかった。
一度離しもう一度重ねられたと思った途端、悟空の舌が侵入を図る。
驚きに目を見開き悟空の服を掴む力が強まる。
チチはそれ以上は、と掴んでいた手で体を押すが悟空は構わず続けた。
「ん…ふぅ…」
ねっとりと口内を動き回る悟空の舌にされるがまま、チチは固く目を閉じる。
お願いだからこれ以上は…。
その願いを知らんぷりするように、当たり前のように悟空の手はチチの柔らかな膨らみへと伸ばされた。
「悟空、さっ。駄目だべ…」
やっと解放された口から拒否の言葉を告げると、悟空は真剣な顔付きで覗きこんで来る。
「なんでだ?」
なんでと言われてもこんな昼間からする行為だとチチは到底思えなかった。
それにいつ悟天が帰ってくるかも解らない。
何よりこんな明るい場所で体を見られるのは恥ずかしかった。
例え今は若くなっていようとそれは変わらない。
しかしそんな理由は悟空には通用しなかった。
徐にチチの両腕を掴みソファの背持たれに押さえ付ける。
「だってオラしたくなっちまったんだ」
恥ずかしげもなく言い切られチチは赤面するしかなかった。
どうしていつも突拍子もなく行動するのか未だに解らない。
「だって折角若返ったんだろ?だったらあの頃のチチの裸がもう一度見たいって思うだろ」
じゃあ今の体は見たくないのかと怒鳴ろうとしたが、そこは悟空の方が一枚上手で…。
「まぁオラは今のチチの裸も好きだけどな」
そう言って子供のように笑う悟空に何も言えなくなる。
「でも、やっぱり…」
それでも渋るチチに悟空は腕を拘束したまま上から圧し掛かるように唇を押し付け、有無を言わせないようにする。
手を掴まれているチチは抵抗するのもままならない。
その間に悟空の舌はチチの唇を割り入り再び口内を蹂躙する。
先程より深く、誘うように動めく悟空の舌に翻弄され、次第に頭の芯がぼやけていく。
それでも片隅ではいけないと拒み続けていたが…。
「な?いいだろ」
低く囁くように言った後、首筋に吸い付く。
痛みにも似た感覚が走り抜け、そこに紅い痣が生まれた。
チチは弱々しく首を降るが悟空は意に介さず次々と首筋、鎖骨へと唇を移動させる。
あと一息でチチが首を縦に振るのが解っているから、さらに駄目押しするように服の上から柔らかな頂の先端を指で擦った。
「あっ!」
突然与えられた刺激に耐えられず声を上げてしまった。
そんなチチに悟空は意地悪そうに笑いその行為を続ける。
「チチは昔から此処が弱ぇよな」
「あっ…あぁ…」
悟空に刺激を与えられ固く立ち上がった突起をさらに指で挟まれ擦りあげられる。
服が一緒に擦られその摩擦がさらに刺激を与えた。
悟空は自分を掴むチチの手の力が抜けていくのを感じ、迷わずチャイナ服のボタンに手をかけた。
「こ…んな明るいとこじゃいやだべ…」
力なく言うチチにボタンを外しながら目の前にもうすぐ現れる乳房に意識を取られながらまた意地悪く言った。
「昔はよくリビングでもやったろ?それにもう我慢出来ねぇ」
まだ新婚の頃、チチの体を知ったばかりの悟空は所構わずチチの体を暴いた。
恥ずかしいと言いながらどんどん自分の手によって乱れていくチチを見るのが何よりも至福だったのだ。
チチの願いは受け入れられず、悟空の目の前に柔らかに揺れる乳房が露になった。
悟空は迷う事なく先程自分が攻めた薄紅色の突起を口に含んだ。
「んぁ…は…っ」
時に舌で優しく撫であげ、時にきつく吸い上げそれを攻める。
チチは次第に声を上げ必死に悟空の肩を掴む。
恥ずかしくて嫌な筈なのに体が言う事を聞かない。
悟空に攻められどんどん気持ちが高まっていった。
快楽に翻弄されている内にいつの間にか悟空の顔は上半身を離れ、下に移動していく。
下着に手を掛け一気にはずしたかと思うとなんの躊躇いもなくそこにも顔を近付けた。
「いやっだめぇ…!」
僅かに残っていた羞恥心で侵入を阻もうと足に力を入れるも、到底悟空の力には敵わない。
なんなくチチの秘部に到達される。
柔らかく生暖かいものでその場所を舐られる。
それは悟空の舌であるのは明らかだったが、まるで別の生き物のように音を立て攻め立てる。
その度にチチの体はひくつき跳ね上がった。
悟空に攻めた立てられる度に内から甘い密が溢れる。
体は若くなっていても中身は今のチチであるから、悟空はどうすればチチがよがるか手に取るように解った。
「あ…っ…そこ、やぁ…」
小さな粒を舌先で突付きながら押し付けられる。
明るいリビングで足を押し広げられ、恥ずかしい場所を攻められ逃げ出したいのに、心とは裏腹に体は正直に反応してしまう。
熟れた果実から溢れる甘い密を飲み干すように悟空は夢中で舐め続ける。
乱れ狂うチチに悟空は限界を向かえていた。
可愛い声で喘ぐ若き日の姿をした妻に自分の欲求を注ぎたくて堪らない。
口を離すと目の前には虚ろな目をして自分を求めるチチの姿。
それは先程まで拒否していたチチと同一人物には思えなかった。
新婚初期にはお互い不馴れな事もあったが、徐々に快楽に目覚めていったチチを思い出した。
今も昔もその顏は悟空を堪らなく高揚させる。
急いで衣服を脱ぎ捨て一気にチチの密溢れる秘裂に固くそそり立った己を差し入れた。
「くっ…」
いつもこの瞬間、あまりの気持ちよさに意識が遠のきそうになる。
チチの内で絡まりまとわりつくものに翻弄されるのだ。
「あぁっ!あぁ…」
必死に悟空にしがみつき矯声を上げる。
突き込まれる度に体がどんどん宙に浮く感覚になる。
そうなればなる程チチな内は悟空を締め上げた。
「チチッ…あんま締め付けんなよ…」
苦しそうに呟く悟空は既に限界だったが、機転を利かせてチチをソファにうつ伏せにさせた。
まだもう少し、乱れるチチが見たい。
「あぁ…っ!!」
後ろから攻められ背中を仰け反らせる。
手は必死に落ちないようソファにしがみつく。
先程よりも自分の奥を攻められチチにも限界が訪れていた。
「ご…くう、さ…もう…っ」
哀願するように言うチチに悟空は叩きつけるように腰を動かした。
悟空ももうこれ以上は我慢出来なかった。
「あぁぁ…っ…ぁあ…!!」
「くっ…チチィ…!!」
チチが先に絶頂を向かえたのに続いて悟空もチチの内に全てを放出した。
「ただいま〜…ってアレ?お母さん元に戻ったんですか?!」
夕方帰宅した悟飯は元の姿に戻ったチチを見て驚きと安堵の表情を浮かべた。
「僕がね、お昼に帰って来た時には元に戻ってたんだ」
リビングでくつろいでいた悟天が答えた。
あの後、少ししてチチの体は元に戻った。
果たして効果が切れたのかアレが原因かは定かではなかったが…。
「すぐ元に戻ってよかっただよ」
もう絶対容量を増やして飲まないと誓った。
じゃないとまた昼間から悟空に襲われたら堪ったものではない。
「まぁまた飲めばいいさ。おめぇ達も母さんの若返った姿たまに見てぇだろ?」
「うん!僕また見たいっ」
悟空の言葉に悟天がすぐさま反応した。
悟飯はそうですねと言いながら自分と然程変わらない姿の母親は照れるらしい。
「いつものチチもいいけど若いチチもいいぞ」
チチはツカツカと悟空に近寄り思いきり頭を一叩きした。
「どうしてお父さんを叩くんですか?」
昼間の事を知らない悟飯が訪ねるがチチは何でもないと言葉を濁した。
その後、チチはきちんと容量を守って飲んだのは言うまでもない。
チョットパラレルチックな作品になってしまった・・・
コンセプトは”若くなったチチが熟女のように乱れる様”でした(笑)