お題 004. 【首筋】 (悟チチ)















よく考えもせず、つい瞬間移動を使い現れたのは自分の家のリビング。
続きになっているキッチンには、気を探った本人が此方に背中を向け何か作業をしているのが見えた。
ちょっと鼻歌なんか歌いながら、忙しなくしかししっかりと手際よくキッチン道具を操っている。
どうやら丁度夕飯の支度をしていたらしい。
 
本来なら驚くからという理由で、瞬間移動は禁止されている。
突然目の前に現れられたら慄き腰を抜かしてしまうという主張からだ。
悟空的にはなんら悪気はないし、ただ便利だからとついつい使ってしまうのだが、
チチはいつも眉を吊り上げ注意してきた。
 
しかし、悟空という人間はいつだって『ま、いっか』という前向きな人間である。
何とかなるだろうと常日頃から思っているし、今は此方に気付かないチチをどうしようか考えあぐねているぐらいだ。
どうせなら盛大に驚かせてやろうと、悪戯心が芽生えたりして。
…そもそも、するなと言われている瞬間移動をしてしまったという悪気は既にないらしい。
 
それでもやはりいつも口を酸っぱくして言われているのだから、悟空だって様子を伺う。
包丁を持っているタイミングはNG。
あわや流血騒ぎになってしまったら洒落にならない。
火を扱っている時だって危ないから…と、悟空なりに考えて今か今かと最良のタイミングを計っていた。
 
シンク脇に置かれていた野菜の山にチチが手をかけたのが見えた。
今だ!と悟空の指令が働く。
野菜を洗っている時なら、危険な目に遭う事もないだろう。
気付かれないよう、用心深く気配すら消し、そっと足を忍ばせて徐々に距離を縮めていく。
 
「新鮮な野菜だべな〜」

よもやターゲットにされているなど知らないチチは、独り言を呟きながら作業を捗らせていく。 
艶々とした多種多様な沢山の野菜をひとつずつ丁寧に洗い、ざるの上にあげていく様は慣れた手付き。
水音も手伝って、悟空が近づいているなどつゆ知らず。
チチまで3メートル、2…1…っ!
 
「チーチ!」
「きゃっ!!」
 
両肩をガシッと掴む感じで声をかければ、予想通り声を上げ身体をびくつかせた。
握られていた野菜は簡単に手から離れ、シンク内に弾んだ音が響く。
 
「なっ…っ、な…悟空さ?!いつの間に…っ」
「へへ〜驚いたか?チチ、オラが来た事全然気付かねぇんだもん」
 
目をばちくりさせ、首だけで勢いよく悟空を振り返る。
驚きに満ちた表情に、悟空はしてやったりと満足。
 
「音が聞こえなかったべ…あっ!さては、まぁた瞬間移動したんだべ!!」
「ちゃんと玄関から入ってきたぞ」
 
咄嗟に嘘が吐けたのは、事前にシュミレーションをしていたから。
嘘を吐くなんてらしくない、とは自分でも思うのだが、また怒られたらやはり堪ったものではない。
悟空なりの学習だ。
 
「本当だべか…」
 
証拠はないが、チチは疑いの表情。
まぁまぁと宥めようとして、はたとある事に気付く。
 
いつもノースリーブのチャイナ風の服を着ているチチ。
今日も確かにノースリーブ。
しかし、何故か肩ら辺がいつもより露になっている事に気付いた。
いつも付けられているスカーフがないというのもあったが、エプロンの紐とは違う細い紐が首の後ろで結ばれている。
思わず華奢な鎖骨や、纏められた髪で目立つ項に視線がいってしまった。
 
「悟空さ?」
 
いきなり無言になった悟空に訝しげな声をあげる。
今だ肩は掴まれたまま、微動だにしないその様は不可解の一言。
 
きょとんとした視線を向ける仕草と連動するように、チチの背中が少しだけ悟空の方に傾く。
それによって、チチの体が開かれ、今まで見えていなかった部分の片鱗が視界に飛び込んできた。
すっと通った首筋、鎖骨の下―――エプロンの下から覗く薄い一枚の布の服。
その下から、ふっくらとした柔らかそうな乳房の片鱗が見て取れた。
思わず喉がごくりとなった。
 
「チチ…この格好…」
 
格好?と復唱して、あぁと自分の格好に目を向ける。
 
「夕飯作ってる時って火使ったりするから暑いべ?だからいつもこの格好で作ってただよ」
 
チチとしては作業の効率と暑さ対策で、キャミソール一枚の上にエプロンを着けていた。
どうせ夕飯を作っている間に悟空達が帰ってくる事は滅多になかったし、この方が楽に動ける利点もあるのだ。
 
機能的だと思っていたチチの思惑とは対照的に、悟空はその姿に女の色気を感じていた。
華奢な鎖骨や肩を通って項で結ばれている紐が首筋をより強調し、何故か妙に艶かしく見えて仕方ない。
その細い紐を辿って下方に視線を向ければ、ふたつの膨らみ。
もう少し前にずらせば見えるのではないかという衝動に駆られた。
 
「悟空さ、そういうや珍しいだな。もう修行終わったのけ?悟飯ちゃんは…っ?!」
 
項で結ばれた部分の少し上の辺りに、突如熱が襲った。
柔らかさと生暖かい刺激に、ぴくんと肩が揺れる。
 
「なっ、なに…っ?!」
「オラ、こんな格好してるなんて知らなかったぞ…」
 
妙に低い声がチチの耳を擽る。
ぐっと悟空の身体が、後ろから覆いかぶさるように密着してくる。
と、同時に尻の上の方に何か硬いものがあたるのを感じ、チチは忽ち顔を赤くした。
 
「なっ…っ!悟空さっ離れるだよ!」
「何で?」
「何でって…っ!」
 
何でそんな事になってるんだなんて、恥ずかしくて言えるものか。
一体何がどうしてそんな状態になったかは解らないが、
明らかに欲情している悟空に、チチは懸命に抵抗を試みる。
 
「い、今っ!夕飯の支度してるだ。だから邪魔しねぇでけろっ」
「邪魔なんかしてねぇだろ?」
「ししし、してる…んぅ!」
 
背後から鎖骨を滑り降りるように無骨な手が這ったかと思うと、するりと胸元へ進入した。
無防備なキャミソールでは、それも容易い事。
悟空の掌には、馴染むようにチチの乳房の感触が齎された。
 
「チチが悪いんだぞ。こんな格好してるからよ」
「こんな格好って…っ!お、おらそんなつもり…あぁん!」
 
キャミソールの下に下着を付けておらず、簡単に一番敏感な頂を刺激される。
あっと言う間に硬さを増し、ぴんっと弾けばさらに身悶えた。
 
「んー」
「あ…っ」
 
露になった首元にキスする事さえ簡単で。
ぺろりと舐めれば、少しだけ汗の味がした。
それが何故か妙に興奮するのは何故だろう。
 
「あ、あっ、ん…ぅ…は…」
 
チチを抱きしめるように右手は左の乳房、左手は右の乳房という感じで攻め立てた。
下着を着けていないのが功を奏し、服の上からでもその柔らかさを十分に堪能出来る。
掌で包み込むように沿わせ、中央へ寄せるように揉んでやり人差し指で衣服ごと頂を弾く。
その隙に耳に舌を差し入れ、翻弄した。
 
「あ…っ!」
 
ふるふると震える身体は、徐々に前のめりになっていく。
縋るようにシンク淵にしがみ付き、その刺激に耐える。
悟空は逃がさないとばかりにその手の攻めは止まる気配などなかった。
 
邪魔なエプロンを剥ぎ取ると、チチの格好の全貌が明らかになった。
下は膝より少し上ぐらいのスカート。
白く細い脚が惜しげもなく出されていた。
 
「悟空さぁ…やめてけろ…」
「―――此処までしてやめたら…辛いのはおめぇも一緒だろ?」
 
そう言って、再び背後から圧し掛かり、乳首を刺激する。
同時に片方の手は下へと移動し、スカートの中へと進入した。
 
「こんなになってんのによ」
「あっ!駄目だ…んぁ」
 
ショーツの上から寸分違わず小さな快楽の実を刺激され、チチは顔を仰け反らせた。
自然と悟空に尻を突き出すような格好になってしまい、それはさらに煽っているようにさえ悟空には映った。
 
キャミソールを巻くり上げ乳房を露にし、背中にキスの嵐。
時に舌でなぞったり、きつく吸い付いたり。
その間も勿論乳房とクリトリスへの刺激は忘れない。
 
前に沿わせていた手を後ろからに変え、往復するように秘裂辺りを中心に擦りあげる。
染み出した愛液はショーツを忽ち濡らし、水音を齎す。
 
「ほら、濡れてんぞ…」
「あ、あ、あ…っ!やぁっ、ん…!」
 
ぐっと指を寄せ密着させると、布ごと小刻みに揺らす。
そうすれば、くちゅくちゅといやらしい音がふたりの耳に届く。
チチは羞恥に涙を浮かべ、悟空は興奮に口の端を上げた。
 
シンク周りには野菜。
その光景に似つかわしくない、乱れ甘い喘ぎ声をあげるチチ。
アンバランスな状況が、興奮に拍車をかけていく。
 
「チチ…もっと尻突き出してくれよ」
 
くっと腰を持ち上げ促されれば、チチに抵抗など出来ようか。
悟空の指摘は的確にチチの羞恥を刺激しつつ、快楽に溺れる別の顔を引き出した。
 
スカートをたくし上げ、ショーツをゆっくり引き下げる。
中心部分につつっと銀の糸が引き、熟れた赤い秘裂がひくひくと誘うように蠢いていた。
膝辺りまで下げると、待ちきれないとばかりに悟空は猛った己を取り出しぴたっと宛がう。
チチの身体がふるりと揺れた。
 
「あ…あぁ…っ」
 
快楽に酔った表情を浮かべ、きつくシンクの淵を掴む。
ぐぐ…とゆっくり進入してくる温かい悟空のモノに打ち震えた。
 
「は…やべ…すっげきもちい…っ」
 
陶酔しとろんとした目、頬を赤く息荒く肩を上下した悟空は、最早チチの虜。
ゆっくりなんて味わっている余裕はない。
一気に最初からフルスロットルで身体を激しくぶつけだした。
 
「あん!あぁっあ、あ、あぁぁあっ」
「チチ…っ…は…!!」
 
肌と肌がぶつかる乾いた音が響き、それとは対照的なくちゅりとした水音も響く。
相反する音が大きくなればなるほど、ふたりのボルテージは上がる。
 
「ひぁ、あ、あ…〜〜っ悟くぅ…!」
 
きゅうっと膣が締まり、悟空を強く刺激する。
思わず眉と目を顰め、もって行かれないよう歯を喰いしばる。
しかし締め付けは容赦なく、絡みつくような何とも言えない感覚を植え付けてきた。
 
「チ…チ…そんな…締め付け、んな…っ!」
 
背中に圧し掛かり、負けじとばかりに渾身の力を振り絞るように叩きつける。
チチの太腿には、溢れ出た愛液が筋をつくり、つつっと流れ落ちていった。
 
「あぁぁぁあああああん…っ!―――…っ…」
 
先に果てたのはチチ。
ぐったりと力を失くす身体を支えるように抱え直し、次は自分の番だとばかりに速度を速めていった。
 
「くっ…あ…!!」
 
全て出し切った後、シンクに身体を預けているチチに重なるよう悟空も身体を預けた。









 
「…全く!どうして悟空さはそうなんだべ!!」
 
先程とは一変、チチはぷりぷりしながら野菜の皮を剥いていた。
 
その後落ち着きを取り戻し冷静になったチチは、くどくどと悟空を説教した。
と言っても、悟空としては自分の欲求を果たしたのだから、小言なんて全く気にならなかったのだが。
 
自分とは違う華奢な首筋や鎖骨、肩が、こんなにも色っぽく感じるなんて…。
女の身体というのはどうして、こんなに神秘的なんだろうか。
―――なんていつもは全く思わないような事を考えながら、わりぃと軽く謝ってみる。
そんな悟空の態度に、チチは呆れながら溜息を吐いた。
 
「どうせおらが言ったってやめてくれないんだもんな。悟空さは悟空さだもん」
 
まるで盛りのついた猿みたいだべ。
最後の悪態に、悟空は思わず苦笑いを浮かべるしかなかった。
 
「やっぱ瞬間移動って便利だよな〜。チチの珍しい格好も見れたし」
 
何気ない言葉だった。
得したというか、チチと致せたという達成感か。
悟空の中で瞬間移動で来ていないという嘘を吐いた事が、綺麗さっぱり抜け落ちていた。
きらーん!とチチの目が光った。
 
「あれ〜?悟空さ。確かさっき『ちゃんと玄関から入ってきた』って言ってなかったっけ?」
 
マズイ!と焦ってみても後の祭り。
 
「へ?!オ、オラちゃんと玄関から入ってきたぞ!」
「へぇ〜?」
「ほんとだって!つい瞬間移動なんかしてねぇぞ!!」
 
強く否定すればするほど泥沼にはまっていくとはこの事。
挑戦的に笑うチチに、立場が逆転。
今度は悟空がチチに翻弄される番。
 
「悟空さ!バツとして今夜は夕飯抜きだべ!!」
「ぃいーーーーーーーっ?!そんな〜〜チチぃ〜〜っ」
 


 
この後許してもらえるかどうか…神のみぞ、いや、チチのみぞ知るのであった。
 
 
 
 
 
 









チチにホルターネックのキャミを着せたい!
その姿に欲情する悟空さ!!最高(*゚д゚*)d☆ばちーん
…そんな想いから出来上がった小説です

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