うるおいの雨は優しくふりそそぐ 2
「ちょっと、お兄ちゃん! 何、勝手に見てるの!」
お兄ちゃんの手にあるものは、私の成績表で、絶対見せたくないのもの不動のナンバー1。
「ひでェなこりゃ。、本当に俺と血ィ繋がってっか?」
「ほっといて! 返してよ。もう……何様のつもりなんだか」
「んあっ。なんか言ったか」
「いいえ、何も言ってません!」
つんっと澄まして答え、飲めとばかりに用意してあったアイスティーをかたむけ、横目でちらりとお兄ちゃんを眺めた。
「なんか機嫌悪ィ? ん? ナニ無視してんだよ」
「いいえ、無視などしておりません。機嫌も、わ・る・く・ありません」
機嫌が悪くないわけがないじゃないか。お兄ちゃんのバカ。
あのシーンだったら、そのまま、お風呂に一緒に入るトコでしょう?
血ィ繋がってるかって、繋がってるよ。バリバリ繋がってるよ。だから、悩んだり泣いたりするんでしょう?
「くくくっ、バカかてめェ? この成績だとやばすぎっだろう? 今日から教えてやっから」
ほころんだお兄ちゃんの顔を見ていたら、悔しいはずなのに、心がきゅんと高まる。
「そうですわね〜お兄様の大切な妹のワタクシがおバカでは、恥ずかしいでしょうね」
心の高まりとは裏腹にイヤミな口調で、言ってみたが
「さぁ〜って、メシ喰うか。、ご飯よそってくれ」
おまえのイヤミなんざ、効かねェって顔でかわされた。
「で、この場合は加減法を使うんだ」
「そうそう、そこに2掛けて……全部に2掛けろって。2Y同士になったろ?そうしたら、2Y同士で引けるから消えっだろ?」
「できたじゃねェか。っつ〜か、なんでコレわからなかったわけ? 2年生で習っただろ?」
至極まともに勉強を見てくれているのは、ありがたいことだけど、時おりクスッと笑われるのがたまらい。
決してバカにして笑っているのではなく、おバカな妹が可愛くて仕方ないって感じの笑い方だったから。
エロクソガキと言われたもの、お風呂に一緒に入らなかったのも、血ィ繋がってるかと言われたもの、
全部ムカついて覚えているけど、私が自力で問題が解けた時に見せるお兄ちゃんのよくやったと言いたげな顔に
いつしか、私のムカつきは、おさまっていった。
そうしたら、今度は、お兄ちゃんのしぐさのひとつひとつが気になって仕方なくなった。
開いた教科書をささえ押し付けられた手。
重要箇所に印をつけろ、と差し出されたペンを持つ指。
問題が解けたときに、私の頭を、よしよしできたじゃねェか、と褒める手。
頭を軽くなでる手は、私の髪をすきおろし、毛先をお兄ちゃんの指先がからめ玩ぶ。
「んっ……」
軽いうめき声がでてしまう。
そんなことはお構いなしに、私の髪を指先にからめたままお兄ちゃんは課題の続きを解くように促した。
「う〜ん……」
「そこ間違ってるぞ。条件の使い方が違うって、だからさ……」
私によく理解させようと思うのか、熱心さのあまりお兄ちゃんの体が、背後から私にぴたりと寄り添い、私の手元を覗き込む。
どきどきした。背後から覆いかぶさるお兄ちゃんの体。そんな体制にならなくてもいいんじゃないか、と思った。
お兄ちゃんの全てが大好きな私は、我慢ができなくなり、頬に唇を押し付けた。
「って、何考えてる?」
「ううん、何にも」
「へェ〜何にもね。てめェな、今は勉強の時間だ」
「うん」
私を覗き込むお兄ちゃんの唇に自分の唇を重ね、舌先で軽く唇を舐めてみた。
「……ったく」
背後から抱きしめられ、お兄ちゃんの手が私の頭をやや乱暴につかむ。
背後を見上げる形になった私とお兄ちゃんの視線があわさり、私の中が溶け出していく。
「ほらっ、解いて」
「ん……ぁん……」
私は、力を抜き、お兄ちゃんに甘えるようにしだれかかったけど、強引に頭を課題にむけられた。
私の誘いなどなんてことねェ、とかわすのに、なぜか背後から回された手は、
ゆるゆるとTシャツのすそから這い上がってくる。
「ん……集中できない……よ?」
「何が?」
「手。エッチな動きになってるもん。ひゃうっ!」
「ん〜でかくなってきたんじゃねェ? の胸」
ゆるやかに肌をなでる手の動きに、くすっぐたくなり背を丸めた瞬間、両手で胸をわしづかみにされた。
そのまま、ゆさゆさゆすられ、刺激を与えられた胸の頂が、更なる刺激を求めるように持ち上がっていく。
「っやぁ〜。これ解かないと……宿題終わらな……い。あんっ」
「解けよ。俺のことは気にするなって。ったく、なんで風呂上りにブラつけるんだ?邪魔で仕方ねェ」
「ちょっと!」
「おおっ! やっぱきついんじゃねェ?」
ブラのホックが外された瞬間、ボンっと盛り上がる膨らみは、確かに最近の成長が著しく、
ブラのサイズがあわなくなってきていた。無理して左右から寄せる必要なく、それどころか
はみだす始末で……体育の時間なんかは、変な趣味でもあるのかと思えるくらい恥ずかしい。
「ハミ乳させてねェで、サイズのあうヤツ買ったらどうだ? なんなら明日行くか?」
「だって、これ買ったの先月の修学旅行前だよ。……あんっだから気が散るから触らないで」
「なんだよ。買わねェの? 、露出も好きとか……クソエロガキ。人に見せてんじゃねェ!」
「きゃっ!」
普通に会話していたはずが、いや胸は揉まれていたから普通じゃないけど、
いきなり怒り出したお兄ちゃんに、唖然としてしまった。
くるりと向きをかえられる。回転椅子に座った体は、何の抵抗もなくお兄ちゃんの正面にまわる。
「ずいぶんエロい体になったな、」
「ひゃぅ……」
きゅっと乳頭を捻られる。甘い痛みが体に広がっていく。
「やっ……」
「何がいやだって?」
「はぅん……だって勉強教えてくれるって……ぁっ……ん」
「ほら、足あげて」
「やっ……いやぁ〜」
「教えてやるよ」
両足を椅子の上にあげられ、M字開脚にさせられた。なんて恥ずかしい格好なんだろう。
教えてやるよって何を? 私の胸は期待に震えた。腰が自然にずれお兄ちゃんが触りやすい姿勢になる。
私の目に映る自分の股。ショーツから毛がはみ出ていないか、気になりそっと覗いたけど、無事だった。
この姿勢は、想像していたよりえっちぃ、と思う。むき出しにされた丘はショーツに包まれているけれど
ぷっくりした肉付きのよいどて、はりついた布地がその形をはっきりと浮き出している。
じわじわと中からでる液が、ショーツを濡らしていく。
「エロっ。何、もう濡れてんの?」
お兄ちゃんの指先が、溝に沿うようになで中心部を押し付けてくる。
じゅわっとこぼれた液が、ショーツを濡らし外側に染み出てきた。
「やっ……ん……」
いやじゃないけれど、いやと言ってしまうのは、恥ずかしいから。
期待に震える体は、お兄ちゃんにもっとしてとおねだりするように、腰が浮き上がる。
お兄ちゃんは、そんな私の心を見透かしたように、にやりと笑い、ショーツのはじから指先を入れてきた。
ゆっくり上下になでるお兄ちゃんの指を、私の秘所から流れ出る液が受け止め、くちゅくちゅと音をたてる。
軽い刺激なのに、とろとろとあふれでる液は、お兄ちゃんの指を汚し、
入り口だけじゃなく奥をいじって欲しい私の願いを伝えるように、流れ出る。
「、どうされたい? んっ?」
焦らすような指の動き。余裕を感じさせる微笑。からかいの篭った声。ぞくりとするような視線。
「や……ぁ……」
「やめちまうよ。いいの?」
「やっ……」
「ったく、ここか? ここを触って欲しいんだろ」
お兄ちゃんの指が、中をくるっとひと撫ぜしてくにゅくにゅとかきだす。
「あっ……ぁん……んん」
鼻から甘い声が抜け、お兄ちゃんの頭を抱えキスをねだる。
期待にこたえるように、お兄ちゃんの舌が私の舌を捉え、中をかき混ぜる指の動きが早くなっていく。
喘ぎ声を我慢できなくなった私は、いやいやと首をふりキスから逃れた。
自分が出しているとは思えないほど、艶っぽい喘ぎ声が私をいっそう煽り、体が上り詰めていく。
「軽くイっとけ」
お兄ちゃんの指が、私の敏感な豆を押しこねあげた瞬間、私の体はもどかしくてイケなかったところにあげられ、
ビクビクと体がひくつき私がイったことを、お兄ちゃんに教えてしまう。
「はやっ! 感度よすぎじゃねェの?」
くすくす笑いながら、ショーツをはぎとり、私の上気した顔を覗き込んできた。
「だって……」
「すげェ。びちょぬれだぞ、」
だから、そういう事をいちいち言わなくてもいいじゃないの?
「やぁん……」
「んな顔見せるの、俺の前だけにしとけよ」
他の誰にみせるというんだろう?
「誰に見せるの? はお兄ちゃんが好きなんだもの。見せないよ?」
「に見せそうになっていたのは、誰だよ」
「えっ?」
「ったく、無防備に寄っていくんじゃねェよ」
「え〜さんは傘に入れてくれただけだよ」
「ほう、俺の眼にはそう見えなかったがな。に肩を抱かれてキスされるの待ってるようにしか見えなかった」
「そんなことしてないもん!」
「お前がしてなくても、俺にはそう見えるの! だってそう受け止めるつ〜〜の!」
「そんなの知らないもん」
「ドキドキしたくせに」
「してないもん」
「うそつけっ! に告白でもされたか?」
「……されてない」
「なんだよ、その間はっ!」
「やぁっ……あっ、ダメっ……まだ触っちゃいや!」
お兄ちゃんの瞳がすぅっと細くなり、指がまた秘所を弄りだした。
イったばかりの敏感になった体は、強い刺激に耐え切れず、私の口からは喘ぎ声しか出せなくなった。
「ったく、の『いや』は『もっと』だからな……わかりやすいヤツ」
絶え間なくこぼれる押し殺した喘ぎ声と、指が出入りするたびに、喜び歌うような水音。お兄ちゃんの声。
体がどうにかなりそうだった。指がこすりつけられた箇所がびくつき、体がしなるのをとめられない。
「ここだな。の良いところ」
中をぎゅっと指先が押し付け、その部分だけを弄ぶ。指先がこりこりと壁をかく。
じわじわと何かとんでもないものがあふれそうな感覚に陥いった私は、いやいやと首をふり
お兄ちゃんの指から逃れようと身をよじった。
「逃げんなつ〜の」
「だめ、だめ! そ、そこいやぁ! なんかでちゃうぅ〜〜〜。ん、んん。やっ!」
「イっちまえ」
「ああぁ……ん。っく……」
秘所がびくびくとわななき、私の体は高みに放り出され、我慢しきれなかったものが私の中から、迸った。
荒い息とけだるい体。胸がどくどくと波打ち、体に力が入らない。
「すげェ〜。、すげェ〜」
「……ちびっちゃたじゃない! もうバカ! 知らない!」
「バカはてめェだ。おしっこじゃねェって、潮吹いたんだよ」
潮吹き?余計恥ずかしく思える気がするのは、なぜ?
だるい首を持ち上げて、お兄ちゃんの視線の先を見てみると、指先は白く泡立ち、ねっとりとした透明な液体が
手のひらから肘まで滴っていた。
「くくくっ、すっげ〜な、マジすげェ」
だからうるさいっていうの!
「もう、うるさい!」
「うるさいって悪ィかよ。がこんなに喜んでくれて、俺は嬉しいだけなのによ」
「……恥ずかしいもん」
「俺の触ってくれよ」
ついっと目の前に、お兄ちゃんは強張りを見せてくる。
透明な液体がだらだらと先っぽから零れていた。
これは、先走りってヤツ? こんなにでるものなの? とまじまじ見ていたら
「がイクのみてたら、こうなっちまった」
と、舌をからめるキスをされた。
お兄ちゃんの手が私の手をとり、強張りをさするように促す。
私は、ぬちゃぬちゃと音をさせ、強張りを弄んだ。
深まるキスから発せられる音なのか、それとも私の手が奏でる音なのか、ぴちゃひちゃくちゅぐちゅと
いらやしい音がする中、お兄ちゃんのくぐもった声がする。
「くぅ……」
もしかして、お兄ちゃんはそうとう感じているのかもしれない。なんだか、嬉しくなった私はしごくスピードを速めた。
「ちょ、ちょっと待てって」
お兄ちゃんは深く息を吐き、私の手を払おうとする。でも、私は許さない。
2回もイかされたんだもの。1回くらい外でイっちまえ! と思っていた。
「くそ、」
そんな私の思惑は、あっさり破られる。軽く腕を捻り上げられ、体が浮いたところを、椅子に押し付けられた。
そのまま、お兄ちゃんの強張りがずぶずぶと潤った秘所に入ってくる。
強引に挿入されたが、それを待ち望んでいたかのように、私の秘所は喜びを伝えわななく。
零れだす喘ぎ声は、私のものなのか、お兄ちゃんのものなのか、わからなくなっていく。
荒い息、きしむ椅子。
ガツガツと腰をおしつけ、えぐるように奥をつつく強張りが、私をどんどんおしあげていく。
「あっあっ……ん〜〜〜〜んん、っく……ぅ」
「くっそっ! 」
イキそうでイケないもどかしさの中、薄目を開けた私に、お兄ちゃんの顔がみえた。
眉間にしわを寄せ、苦しそうな表情のお兄ちゃんは、エロい顔としかいえない。
その顔を見た途端、ぎゅっと自分の中がしまり、ぞわぞわとした快感を感じ極みへおしあげられた。
「も、いやァ〜〜〜〜ぁっ!」
「あぁーーーっ! 。ちくしょうっ!」
大爆発とでもいうんだろうか。
私の体の上に、お兄ちゃんの体がなげだされ、びくびくと体が震える。
そのたびに、私の中にお兄ちゃんのスペルマが吐き出されているのだと思うと、なんだか知らないけど、
余裕のないお兄ちゃんが可愛いと思ってしまった。
そんな私の思いは、口に出してしまったらしく、その後、3回もやられてしまい記憶がとんだ。
翌朝、体にこびりついたスペルマの香りが私を起こし、エロい夜を思い出させ、顔を赤くする。
そんな私を、お兄ちゃんは爽やかな笑顔で抱き上げ、お風呂に運んだ。
その後は、思い出すだけで、もう……ダメ。私たちは、変態兄妹なのかも……。
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