昼食時、ハリー、ロン、
は午前からの授業に
出ているハーマイオニーをいまかいまかと待ち続けた。
そ
して、いろいろな授業を受け続けてぐったりした彼女が大広間のテーブルにつくと、開口一番、ロンが
、
ハリーから
聞いたスネイプの話を嬉々として語り始めた。
話し終わった後、案の定、ハーマイオニーはこのロマンスなのかそうでないのか
微妙な話に首をかしげる有様だった。
「だいたい、スネイプが
の伯母さんに恋してるなんてありえるか?確かに伯母さんは美人で優しいし、頭がいいけど」
ロンがくっくっと鶏の泣き声に近い笑い声を漏らした。
「そうよね。そのプレゼントは私も他の誰かが送った可能性があると思うわ。
ああ―なるほどね、それで分かったわ!スネイプが
を可愛がるのは、彼女のお母様が好きだったからなんだわ。
それで当然、彼の性格からすればその娘にも目をかけたくなるってわけね」
ハーマイオニーは、ようやく長年疑問に思っていたことが解けたのでスッキリとした顔をしていた。
「要するに、あいつは
のことが目に入れても痛くないほど可愛いんだろう」
ハリーが面白くなさそうにフンと鼻をならした。
「私―はっきり言って、あの先生はあんまり好きじゃないわ」
がむくれている彼に冷静に言った。
「ルーピン先生を汚い手を使って、追い出したのは彼でしょう?
どうせなら可愛がってもらうのは、スネイプ先生より、ルーピン先生のほうがいいなぁ。
ま、ルーピン先生はえこひいきしなさそうだけど!」
は自分の言ったことに満足してにんまりとした。
その何気ない言葉にハリーはさらにむくれ、ロンはあいまいに笑い、ハーマイオニーは
ぎゅっと眉根を寄せた。
一方、昼食後の闇の魔術の防衛術の授業は受講者にとって陰鬱なものとなった。
まず、窓にはひどく黒っぽいカーテンが垂れており、それが日光をさえぎり教室の中は
薄暗かった。
そして、壁にかけられた銅版の版画は身の毛のよだつようなしろもので
気味が悪かった。