心宿が翼宿に気をとられている間に気を消して隠れた井宿と美朱。それに気づき、自らも姿を消した心宿。
再び、離れた場所に姿を現し、やたらめったら彼らが隠れていそうな茂みに向かって、気弾を打ち込む心宿。
「おのれ、やめんかい!相手を間違えんなや!」
翼宿は激しい傷を負い、意識朦朧としながら立ち上がり、
彼に向かって吠えた。
「相手を間違えているのはお前だろ、翼宿」
しかし、鬼宿のヌンチャクに背後から羽交い絞めにされてしまい
首をしめあげられてしまった。
「翼宿・・鬼宿!?」
ようやくここでうすらぼんやりとあけてきた視界に
映った二人の姿をみとめたが、木の幹にすがりながらよろよろと立ち上がった。
「起きたか、白虎七星士、。この状況をお前ならどうする?」
ここで気弾を発するのをぴたりとやめた心宿が振り返り、おもしろそうに尋ねた。
「今しがた危機に陥っている翼宿を助けるか、巫女を護りに井宿のもとに加わるか、それとも私を止めてみるか?」
「む、そこか!」
井宿と美朱の気を感じ取ったのか、心宿は
これまでのより数倍大きな気弾を発射した。