久しぶりにお腹がすっかり満たされた三人はまた同じ部屋に集まった。

その上、ハリーの提案で分霊箱のロケットは簡易ベッドの端にひっかけておいたので

いまのところ、分霊箱の影響で誰かがおかしくなるということはなさそうだった。

「このへんに私の両親が住んでいたコテージ(田舎家)があると思うの」

「前にフェリシティー伯母さんに聞いたら、家は現存してるって」

ハーマイオニーはふかふかのクッションに腰をうずめて「吟遊詩人ビードルの物語」を

読みふけり、はどこで手に入れたのかヨークシャー州の地図に赤鉛筆を

滑らせて、ハリーと話し込んでいた。

翌日、彼女達はヨークシャームアが広がるアッパー・フラグリーに姿現しをした。

思ったとおり、の両親が住んでいたコテージはすぐに見つかった。

今は魔法使いに比較的寛容なマグルの老女が管理人となっている土地一帯に

その家はあった。

老女は偶然にも当時赤ん坊だったを覚えていて、

「もしや、あんたは夫妻の娘さんでないかえ?」と呟き、

「ええ」と驚いて答えたをぎゅっと抱きしめてくれた。

そして、「あの事故は普通じゃなかった。あたしゃその時、まだほんの若い娘だったが、

あやつの残忍さは常軌を逸していた」と

トム・リドルとともに襲撃した数名の部下のことも語ってくれた。

それによると当時、夫妻の家から数マイル離れたコテージに住んでいた老女は

あの晩の事件について自宅の窓から少なからず目撃しており、

デニス・は妻を守ろうとし、トム・リドルの呪文に撃たれて即死

、妻のエイミー・は激しく抵抗し、

トム・リドルの部下の一人を殺し、その数十分後に背後から鋭利な刃物で

心臓をつかれて死んだとのことだった。


「では母はあいつの呪文で死んだのではなく、あいつの部下に刺し殺されたと・・」

は涙ぐみ、喉をつまらせながら言った。

「残念だが、彼女はあんたを他所へ移そうとすることに全て力を使ってしまったのだよ」

「あの時、空に暗雲が立ち込め、そして、閃光が走り、稲妻がコテージに落ちてきたよ」

老女は黄色の縁取りをしたテーブルクロスをじっと見つめながら語った。


積もる話を聞かされたは複雑な心境で第二の我が家を後にした。

(私は同じようにトム・リドルの魔の手を逃れ、

意地悪な叔父、叔母夫妻に育てられたハリーとは違い、

ここからこうしてルーマニアへと落ち延びて、

裕福で優しい貴婦人の伯母にブラン城で育てられて何不自由ない暮らしを送った。

だけど、どれだけのものを与えられようと何の罪もない両親を惨殺したリドルは許せない。

ヴォルデモート、その後、またもや私を育てたミナ伯母を手にかけ、

フェリシティー伯母にまで追跡の手を伸ばそうとした。

もう、あなたは罪から逃れることは出来ない。

ハリーが駄目になったときは私が必ずこの手で決着をつけてみせる)

は何となく声をかけづらいハリー、ハーマイオニーを横隅にとらえながら思った。


「ハリー、、今日はクリスマス・イヴだわ!」

がある程度落ち着いてから、そこからさらに離れたハリーの故郷でもあるゴドリッ

クの谷に姿現しした時、ハーマイオニーがふっと思い出したように言った。
























PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル